YouTubeで、ちょこちょこいろんな動画を見ている。古いドキュメンタリー番組があったりして面白い。
小説家・三島由紀夫が演説している番組があった。NHK映像ファイル「三島由紀夫」
</object>「人は自分のためだけに生きて、自分のためだけに死ぬほど、強くない。人間は何かのためということを考えているので、生きるのも、自分のためだけというのにはすぐに飽きてしまう。死ぬのも何かのためというのが必ず出てくる。それが昔言われた大義というものです」
「心の中に自分を超える価値が認められなければ、生きていることすら無意味だという心理状態がないわけではない」
今の若者が抱えている様々な悩みは、三島由紀夫が言うように、戦後、「知的再建」というものができなかったからかもしれない。
三島由紀夫が東大で全共闘の学生相手に講演をして、討論をしている映像もあった。
三島VS東大全共闘
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三島が若者に日本人であることの意味などを説いている。実に冷静に話をしているのだが、学生たちはいっこうに真面目に聞く様子がない。
日本がおかしくなりはじめたのは、ここらへんからなのかなあと感じた。
三島由紀夫の思想や活動はほとんど知らないし、本も読んだことはない。
でも、僕が生まれるより前に、昭和45年に自殺しているわけで、まったく生が交錯していないが、よくぞその時代にあそこまでハッキリした主張ができたなあと驚くし、今の時代にその言葉がストレートに突き刺さってくるようにも思う。
今日も高知から「エンデの遺言」のビデオを借りに来られた方があった。先日は名古屋から来られた。
何か、今、日本人は、メッセージを求めているように思う。