6日㈫、八幡市の田島祥充府議、城陽市の園崎弘道府議に誘われて、午後に京都大学の宇治キャンパスにある京都大学エネルギー理工学研究所・エネルギー複合機構研究センターを視察に訪れた。綾部から宇治まで車で1時間20分弱で着いた。高速道路のおかげで本当に近くなった。
京都大学の長崎百伸教授から「核融合」の研究について、説明を受け、施設内を見学した。
「核融合」の説明を初めて聴いたが、海の中に多量にある重水素や三重水素を核融合反応させることによって熱を発生させて電気に変えるという技術で、2050年頃の実用化を目指して、世界で研究が進められている。
「核分裂」によって熱を発生させる原子力発電に比べて、「核融合」は高レベル放射性廃棄物の発生がなく、暴走してメルトダウンを起こすこともないので、原発に代わる新しいエネルギーとして期待されている。人類が今の調子で人口増加し続けた時には、こういった新しいエネルギー源がないと人口維持ができないそうだ。
フランスには日本、アメリカ、EU、ロシア、中国、韓国、インド、カナダが共同で実験炉(ITER)を建設しており、2025年に完成して実験開始され、2035年には本格稼働することになっているそうだ。
施設内を案内していただいた小林進二准教授は同じ年で47才だった。この実験が成功して、いずれ彼がノーベル賞をもらう日が来るかもしれない。
17時からは呉高専の神田佑亮教授をお招きしての「綾部まちづくり研究会(仮称)」に出席した。神田教授は今流行りの「Maas(マース)」にも詳しく、交通工学、土木計画学がご専門だ。国立政策研究大学院大学出身のエリートであるが、民間の建設コンサル出身で民間感覚があり、京都大学で准教授をしておられた頃には藤井聡教授の下で、「国土強靭化」構想を推進されていた。
京都大学時代には自民党綾部支部の勉強会に講師としてお越しいただいたこともある。2014年10月29日付「綾部の明るい未来が語られたセミナー」
その後も幾度か綾部にお越しいただき、相談に乗っていただいている。2015年11月16日付「高速道路開通をどう生かすか」
出身が広島県庄原市で庄原市でのまちづくりにも関わっておられるそうで、綾部市とほぼ同規模の地方都市でもあり、綾部市での今後のまちづくり計画に関して、これからも継続的にアドバイスをいただくことになった。
この研究会の世話人は、マチイコンサルタント(綾部市上野町)の町井裕昌社長が務めておられ、様々な立場の市民や綾部に関心を持っていただく方が集まって、20年後、30年後、50年後の綾部市を考えていくことを目指しており、私も一人の市民としてこれからも参加させていただこうと思っている。