四方源太郎日記(京都府議会議員・綾部市選挙区)

これからの綾部のために、さらなる「挑戦」を!

ご縁

2021年04月10日 | MBT

 10日㈯㈱enlink(港区)我妻敏幸社長紹介で、配置薬(置き薬)会社竹内薬品㈱(丹波市)ママタイム㈱(姫路市)社長らと会合した。

 置き薬の歴史は古く、300年ほど前から「先用後利」のビジネスとして成り立ってきた。「越中富山の薬売り」が有名だが、奈良や岡山の方が歴史が古いそうだ。

 一方で、ドラッグストアやネットショッピングに押されて、配置薬業界は顧客の減少が課題となっている。

 「先用後利」という息の長いビジネススタイル自治体の行政サービスとマッチングさせて、ヘルスケア、生活支援の新しいモデルが構築できないか?というのが、今回の会合の目的だった。

 自治体としては、農村部の「買い物難民」対策、高齢者の傾聴・見守り、出張行政サービスに、この配置薬ネットワークが役立てられないかと思っている。20年後には完全デジタル社会が到来しているかもしれないが、それまでの間は「半アナログ半デジタル」対応が必要だと思う。

 先に向けて良い話し合いができたので、今後の進展に期待している。

 

 午後は散髪に行き、夕方には藤岡康治市議その同級生畑利彦さん事務所に来られて、まちづくりについて、補助金等の相談に乗った。

 さんは、綾部の市街地で育ち、京都に出て、今は綾部の農村部に古民家を買って住まわれている。Uターン、Iターン、Jターンに当てはまらない「ターン」も出てきているのだと思う。「Qターン」か「Pターン」とでも言うのだろうか。

 京都府の移住施策も、新規就農を目的として農林水産部が所管してきたが、昨年の2月の代表質問等幅広い施策の必要性を訴え、今は総合政策として政策企画部が担うことに変わった。

 

 11日㈰、9時に熊野新宮神社へ。蚕神祭および四月月次祭のため、当番出仕した。お供えなどを準備した後、草引きや落ち葉掃きをした。

 熊野新宮神社には大正6年に、皇居紅葉山御養蚕所御奉斎されている蚕の御祖神二柱(大宜都比売神・和久産巣日神)合祀されており、春と秋に蚕神祭が行われてきたが、現在は春のみ行われている。そのため、京都府蚕糸同友会の方々が毎年、参拝に来られている。

 終了後、片づけて賽銭を数え、抹茶と桜餅、そして、お下がりをいただいて帰った。

 昼にNHK教育テレビ囲碁番組を観ていたら、今年友人中野泰宏九段(関西棋院)がNHK杯に出場する紹介されていた。楽しみだ。先日も京都新聞に勝利した棋譜が掲載されていた。

 同じBブロックでシードされている高尾紳路九段奥様が綾部に住んでおられたことがあるご縁新婚の頃に綾部にお越しいただいて案内したことがあり、応援している。

 午後は事務所事務仕事

 夜は「森の寺プロジェクト」が完成したため、現時点での事業の報告などを聴いた。

 このプロジェクト昨年3月、㈱enlinkの我妻社長に話を持ち込んでいただき、㈱ギアチェンジの加藤洋社長をご紹介いただいて、約1年で五か国語(英語、フランス語、中国語、台湾語、韓国語)対応のホームページやパンフレット、立て看板などが完成した。

 看板光明寺、安国寺、正暦寺それぞれ設置されており、その場所に行くと光明寺の国宝・二王門や重文・二王像、安国寺の重文・木造釈迦如来などのAR映像を観ることができたり、正暦寺には重文・絹本著色仏涅槃図の現物を忠実に再現されたレプリカが置かれている。

 森の中にあり、秘宝が隠れている寺「森の寺」として世界に紹介し、新たな観光客の掘り起こしを目指して、引き続き、今年度も活動していただけるとのことだった。

綾部森の寺プロジェクト https://www.morinotera.com/ja/ja-top.html

 我妻社長のご紹介で、様々な人とご縁をつなげていただいている。

 

 12日㈪、午後に綾部市の企画総務部の方々専決予算の内容北部五市二町連携都市圏の構想策定の説明にお越しになり、意見交換

 夕方、志賀郷町水田裕之さんのお宅で、奥上林老富町大唐内在住陶芸家のトレーシー・グラスと会い、府道老富舞鶴線の道路改修計画についてトレーシーの想いを聴いた。トレーシーはカナダ人で31年前から大唐内で暮らしている。「大唐内は自然豊かで人も少なく、何もないから移住を決めた」とおっしゃっている。

 水田さんは20年ほど前に綾部にIターンされて、その頃からの友人であり、当時は大唐内に住んでおられたので、トレーシーとは今でも親しい。水田さんから「一度、トレーシーの話を聴いてほしい」依頼があり、話をさせてもらった。

 トレーシーの「点の想い」と地元住民の「線の想い」は「地域の維持」という部分では同じところを観ているものの、「地域の発展」に対する考えには相違があり、交わるのは難しいことなのかもしれない。

 地元の皆さんがどう判断されていくのか、様子を見ていきましょう、というところで、今日のところは話が落ち着き、それからは綾部の土地が持つ力の話やIターンの方々が感じておられることなどなど。外には嵐のような強い風が吹いていた。


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