バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

置いて行かれたぁ~!!!

2013年04月26日 19時44分20秒 | バス運転士

まずは昨日の訂正を… ゼブラゾーンは跨線橋の頂上よりも某総合駅寄りで、交差点まで80mくらいかもしれない。ん? そういえば… なぜ、ゼブラゾーンの話になったんだっけ? う~ん、忘れた! キャハハ…(おまえはローラか!)

さて… 今日は、夕方4時頃に終了する勤務だった。3時半頃に某駅ターミナル外のバス停(21日に書いた“後続車にクラクションを鳴らされた”場所)を発車しようとしたのだが… ちょうど前後の信号が青になり、後続車の波が来ていたので、私は「まぁ… 時間ピッタリに出発すると、途中で早くなってしまう可能性もあるし… ゆっくり行こう」と思った。

後続車が途切れて発車して、前方の信号が赤になり… 私は「これで途中で早くなることもないだろう」と思った。信号が青になり、歩行者&自転車をやり過ごして左折して… 最初のバス停に到着した。そこで2~3人の乗車があり、発車しようとしたところ… 後方から一人のおばさんが来ていたので、私はジ~ッと観察して… 「乗客ではない」と判断して発車した。

終点の営業所前ターミナルに到着して2~3人が降り… それを入れ替わるように、ある上司が乗ってきたのである。私は、上司が座席の後方まで歩いて行くのを見て「忘れ物をしたという電話でもあったのかな?」と思った。そして、上司は「忘れ物なし! あ、行っていいよ」と言ったので、私は給油場所へバスを移動させた。

そこで、上司がドライブレコーダーの映像記録チップを取り出しながら「バスに置いてかれたって、凄い剣幕で電話を掛けてきた人がいたもんで… 前の方から来ていた人って、記憶にない?」と言ったのである。私は「横や後ろを注視する癖があるので、前にいたかどうかと聞かれると… 何とも言えないです。記憶にはないのですが…」と答えながら、「もしも、その人が前扉のすぐ外あたりに立っていたら… それが見えないなんて… 自分自身、とてもショックだなぁ…」と思った。

給油後、終業点呼のために事務所へ行くと… 早速、上司たちが映像の確認をしているところだった。そして… 「あれは分からん」「階段の下から上がってくるから、(助手席からは見えても)運転席からは見えん」「ちょうど発車した直後に階段を上がってきたけど、何のアピールもしてないし慌てた様子もないし…」「実は、電話を掛けてきた最初の言葉は“バスが早く行った!”だったんだよ。それで(パソコンでバスが発車した時間を調べて)“早発していない(実際に2分遅れ)”と言ったら、“前から行ってるのに気付かないとはどういうことだ!”と言い出したんだよ」などなど… で、無罪放免となった私は「ありがとうございました」と言って事務所を出た。

しかし… 私自身に不安が残った。もしも、その人がもう少し早く階段を上がっていたら… 果たして、私は気付いただろうか? 後ろから来たおばさんに気を取られていて、気付かなかったのではないだろうか? 一つのことに神経が行ってしまうと、他のことに神経が回らない私だけに… いつか本当に“気付かずに置いて行ってしまう”ことがありそうで… 不安だなぁ…