バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

バス停が… バス路線が…

2013年04月29日 14時06分38秒 | バス運転士

先日、Mサイズ巡回バスをやっていた時… 約5分遅れで某病院前停に到着すると、そこにいた女性から「◎◎停に行きますか?」と聞かれたので、私は「ここから◎◎停までならば、特に遠回りすることはないよなぁ~」と確認しながら「はい、行きますよ」と答えた。

約10分後、シティービッグドラッグスタディングクラブ(漢字一文字ずつ英訳するなよ! しかも滅茶苦茶だし…)の交差点を右折して◎◎停に到着すると、先程の女性が何やら小声で呟きながら降りて行った…

私は「何をブツブツ言っているのだろう?」と思っていたのだが… しばらくしてピンと来た。一般路線のバス停と巡回路線のバス停とでは、この◎◎停の位置がかなり離れているので、一般路線のバス停で止まると思っていたのかもしれない。

その女性が乗ったバス停が、一般路線と巡回路線の共通停留所だったら、私も“止まる位置が違う”という説明をした(かもしれない)のだが… 巡回路線専用の停留所だったので、まったく気が回らなかったのである。いや、申し訳ない…

その翌日、今度は一般路線でシティービッグ…(もういいわ!)の交差点を直進して、◎◎停に向かっていたところ… またもや何か呟くような声が聞こえてきたのである。車内ミラーには、マスクをしたお婆さんが窓の外をキョロキョロと見ている姿が映っていた。

その時、「ボタン」と「止まらん」という単語だけは、私にも聞き取ることが出来た。つまり、昨年の7月に一般路線の◎◎停が移動したことを知らずに(忘れて?)乗っていたようで… バスを降りると、真っ直ぐ後方へ(以前のバス停の方へ)歩いて行った。

まさか、そんな勘違いをされるとは思っていなかったのだが… ふと、入社した頃のことを思い出した。バスに乗るようになって初めての正月… 私が某所で発車時刻になるのを待っていたら、古いお札や破魔矢を持った男性から「あれ? △△行きのバスは? 去年はここから乗って行ったんだけど…」と言われたことを…

私が毎日のように公共交通機関を使っていたのは、高校一年生の時だけだったので… 電車やバスは不変のモノだと思っていた。だから、この仕事を始めるまで“バス停が移動する”とか“バス路線がなくなる”なんて、考えたことなかったもんなぁ~