バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

一年経って、ようやくヤル気が!?

2013年04月04日 21時16分14秒 | バス運転士

気が付けば、今の営業所を弊社が受託してから… 私が3度目の転勤をしてから… 一年が経っていた。超低性能でボケな私でも、さすがに一年も走っていれば慣れてきて“欲”が出てきたのか… 「他の営業所のバス路線を少しずつ覚えようかな?」と思い始めたのである。

というのも、某総合駅では「○○へ行きたいんだけど、どのバスに乗ればいい?」という質問を“行けば必ず!”と言っていいほどされてきたにもかかわらず… 一年前は「自分が走る路線だけで一杯一杯なのに、とても他の路線を頭に入れる余裕はない! 自分の路線を間違える原因になりかねない!」ということで、あえて覚えようとしなかった。

だから、これまでは「すいません、そちらの方面は走っていないので分からないんですよぉ…」と答えるしかなかったのだが、これからは違う! あ、いや… まだまだ… なかなか頭に入らないのが超低性能の証でもあり… でも、何となく「あっち方面」「こっち方面」くらいは分か… って… きた… と思う。

先日、“質問の多い総合駅”の乗り場で… 「すいませぇ~ん、運転士さぁ~ん! ちょっと質問していいですかぁ~?」と大きな声で言いながら、私のバスに近付いてきた男性がいた。私が少し緊張しながら「はぃ…」と返事をすると、男性は「△△方面… ▲▲停へ行きたいんですけど、どこ行きのバスに乗ればいいですかぁ~?」と言ったのである。

私が、まだ湯気が出ていそうな“覚えたての知識”を、錆びた脳ミソから引っ張り出しながら「え~っと… ◇◇区の方へ行くバスは、5番乗り場か… 3番乗り場だったと思…」と答えている途中だったのに、男性は「あ、そうですか。道路の向こうですね。ありがとうございましたぁ~」と言いながら去って行った…

しばらくして、私の緊張が解けて… ふと「あれ? 以前にも同じようなシチュエーションがあったような気が…??? ひょっとして同一人物なのか!?」と思った。そんな話をある運転士にしたら「それは松井さんを試したんですよぉ~ 前回と変わったかどうか…」と言われてしまった。なるほどぉ… 会社とは無関係な新手のモニターだったりして!? ハハハ…

弊社にモニター制度が導入された時から、私は「本気で“お客様満足”を考えるならば、モニターの仕事は“運転士監視員(台詞チェック係)”などではなく、乗客の目線から改善するべき個所(時刻表が分かりにくいとか、乗降口とガードレールの切れ目が合っていないとか… そういうこと!)を見つけることだろう」と思っている。

だから、そういう意味では… “お客様の要望に応えられるかどうか”を見るために、そのような質問をして試すのはアリかもしれない… が、もしもそうなったとしても、「案内が中途半端で不親切」な松井の評価が低いのは変わりないんだけどね。ハハハ…