あるバス停から一人のおばぁさんが乗って… バタッとステップに両手をついた。それと同時に膝か向こう脛をぶつけたようで「痛っ!」と言った。私は反射的に「大丈夫ですか?」と声を掛けたのだが… おばぁさんは「あいたたた…」と言っていた。
私が「こりゃあ営業所へ電話しなきゃいけないかな?」と思っていたら、おばぁさんはカウントセブンくらいで立ち上がり、ファイティングポーズ… 否、「はい、これ!」と言いながらフリーパスを提示した。そこでもう一度「大丈夫?」と声を掛けたのだが、足を引きずる様子もなくサッサと歩いて席に座ってしまった。
終点の一つ手前で、そのおばぁさんが降りたのだが… その時、わざわざ前まで来て「さっきはすいませんでした」と言ってくれたのである。私もまたまた「大丈夫ですか? ありがとうございました」と返答した… うん、これがスタンダード!(なぁ~にがスタンダードじゃ! アメリカで“coffee”も伝わらんかった発音しとるクセに!)