バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

哀しきマスコット

2013年07月08日 21時55分08秒 | バス運転士

たまに… カバンなどに付いていたと思われるマスコットが、運転席周りに置いてあることがある。きっと、満員の車内で乗客に揉まれ、紐がちぎれて落ちてしまった… それを忘れ物チェックの時に拾った運転士が置いたに違いない。

忘れ物として提出しても、取りに来るとは思えない… そうかと言って、捨てるには忍びない… だから、運転席周りに置いておけば、再び落とし主が同じバスに乗った時に気付くかもしれない… その運転士は、そう思ったに違いない。実は私もそうだから…

んが! この仕事を始めて10年以上… 実際に「あっ! そのマスコット、私のです!」と言われたことは一度もない。もしも、それが手作りのオリジナルマスコットだったりすると話も違ってくるのだろうが… 市販されているモノや何かのオマケとなると… 「ま、いっか」で気持ちの整理をつけてしまうのかもしれない。

マスコットにしろ何にしろ、人や動物の形をしたものを捨てるのは… あまり気分の良いものではない。実際、あちこちの寺院や葬祭場で人形供養をやっているくらいだから、多くの人が“気持ち良くお別れしたい”と思っているのだろう。

それは食べ物でも同じことで… 子供の頃に“動物ビスケット”を食べずに机の引き出しにしまい込んだり、“たい焼き”や“ひよこ饅頭”を食べる時に躊躇したり… で、自分の中で“残酷度合いが低いかも!?”と考えて、尾や尻の方から食べたものである。

そういえば“人形焼き”なんてモノもあるけれど… 私は大人になってから初めて食べたので、何も考えることなくポイッと一口で… しかぁ~し! もしも、それが“等身大”だったら、さすがに食べるのを躊躇するだろうなぁ~ ハハハ…