バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

正に… 遅いから遅れる

2013年07月19日 21時47分21秒 | バス運転士

一昨日、某地区巡回バスをやっていたら、あるバス停で乗ったおばさんたちが「今日は早いわよ。いつも5分くらい遅れて来るもの…」と言っているのが聞こえてきた。そう、その時はたまたま乗客も少なく、“バス停通過と青信号のタイミングもばっちり”で、時間通りに走れていたのである。

この某地区巡回バス(某駅発→某地区をグルッと回って→某駅着)は、一時間に一本を一台のバスでやっているので、どうしても一時間以内に某駅へ帰って来なくてはならない。だからと言って、一時間ピッタリでは運転士がトイレにも行けなくなってしまうので、ちょっと強引に某駅での僅かな休憩時間を取ろうとしたためか… “すべて上手く行けば、時間通りに走れる”のだが、“ちょっと何かあれば、ドンドン遅れてしまう”という時間設定になっている。

他の運転士さんたちも言っていたけれど、この某地区巡回バスをなるべく時間通りに走らせようとするならば… 「60分では足りないのだから、70分で一本にする」「少しだけ経路を変える(削る)」「バスの台数を増やす」などが考えられるのだが…

昨年、この某地区巡回バスについて乗客にアンケートを取っていたはずなのに、何も変わっていないということは… 「一時間に一本は必要」「今のバス停(経路)が変わると困る」という意見が多かったのかもしれない。だからと言って、バスの台数(運転士の人数)は増やせないし… なかなか簡単にはいかないようだ。

さて、今日も某地区巡回バスをやっていたのだが… すべて遅れてしまった。特に何があったという訳ではないのに、いつの間にか5~10分ほど遅れていたのである。そして、4周目を走り終えて某駅に到着した時… ある運転士さんから「そのバス走らないでしょう~ 上り坂なんて20キロも出るかどうか…」と話し掛けられて、「そうか… そりゃ~遅れるわなぁ~」と気が付いた。(やっぱりボケだ!)

そのバスは黒煙を撒き散らすばかりで、実に加速の悪いこと悪いこと… 普通のバスならば、バス停を発車して50~60m先の交差点を青信号で突破できるところ… そのバスでは、同じタイミングで信号が変わったとしても、まだ交差点のかなり手前で… もちろん速度も上がっておらず… ゆっくりとブレーキを踏んで止まって… 「もう少しで行けたのにぃ~!」などの悔しさもなく… だから、私はなぜ遅れていたのか分からなかったのである。

時間に余裕がなく上り坂の多い路線で、このバスを使うのは問題だよなぁ~ 乗客はもちろん、運転士にとっても精神衛生上よくない。おっと、後続車のドライバーにとってもよろしくない。今日も、何人かは「せっかく譲ってやったのに、黒煙を撒き散らすわ、どえりゃ~遅いわ… 運転士は誰だぁ~? 松井かぁ~ この野郎~!」と車の中で怒鳴っていたに違いない… いやいや、ホント申し訳ない。でも、バスの黒煙は私のオナラほど臭くないから許して!(なんのこっちゃ…)