バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

トランシーバー!?

2010年06月10日 20時50分18秒 | バス運転士

ある交差点で信号待ちをしていると、一人のおばさんが歩いて来て… それを見た私は「まさかトランシーバー!?」と思ってしまった。

そのおばさんは右手に携帯電話を持っていたのだが、画面部分で自分の右目が隠れてしまうくらい前方に構えて話していたのである。もちろん、そのままでは相手の声が聞こえない。

すると、今度は相手の話を聞き始めたのか、携帯電話をしっかりと耳に当てて… しかし、今度は文字盤部分が右目の横にくるくらいの構えで… もちろん、そのままでは自分の声が入らないので、自分が話す時には再び前の構えに戻して… それを繰り返していたのである。

子供の頃… おもちゃのトランシーバーを使う時、私もそのおばさんがやっているように構えて話していた記憶があるのだが… 携帯電話ではそんなことしなくても…

もしも、そのおばさんの顔が大仏様くらい大きかったら、小さな携帯電話をそのように(口と耳へ交互に)構えるしかないとは思うけれど… 普通の大きさでしたからねぇ… あ、おばさんも私に言われたくないか…


勘違いする乗客(人のことは言えないけど…)

2010年06月09日 22時23分06秒 | バス運転士

降車ブザーが点灯していて、バス停には乗客がいる… そのような場合、止まると同時に前(乗車口)と中(降車口)の両扉を一緒に開ける。

そんな時、たまぁ~に“中扉から乗ろうとする人”がいる。その人が立っていた位置に前扉を合わせて止まったにもかかわらず、わざわざ移動して…

しかし、中扉から降りてくる人たちを見て、慌てて前扉へ戻ってくる。それは、バス会社や路線によって乗降口が異なるので理解できる。そういう私もよく勘違いするから…

が、今日は“中扉から降りる人が途切れてから乗った人”がいた。悪意があるようには思えなかったが、運賃をもらわなければならないので「すいませぇ~ん、前から乗って下さぁ~い」と呼び掛けた。

すると、わざわざ中扉から降りて「すいません」と言いながら前扉から乗ってきたのはいいけれど… 私には「なぜ、降りる人を見ても気付かなかったのか?」という疑問が残った。う~む… 電車と勘違いしたのだろうか…???


まずは運賃を…

2010年06月08日 14時38分27秒 | バス運転士

あるバス停から乗ってきた父子連れ… 父親は「一日乗車券を買います」と言っただけで、そのまま“車内観覧席”まで行ってしまった。そして二言三言の父子の会話があってから、父親はゆっくりと前へ戻ってきて千円札を差し出した。

両手一杯に荷物を持っていたとかならば、そういうやり方もあるだろう。しかし、その父子は手をつないでいただけで“手ブラ”だったのである。特に大きな理由がない限り、基本的な順序を守ってもらいたいと思うのだが… そうまでして“自分の座りたい席”を確保したいのか? 他に何か理由があるのか? 分からんなぁ…


知り合い!? じゃないはず…

2010年06月07日 18時51分49秒 | バス運転士

昨日、赤信号を先頭で待っていたら、3歳くらいの子供を連れた若いお母さんが横断歩道を渡り始めた。その時、お母さんは私の顔を見て、とびっきりの笑顔で手を振ったのである。子供はまったく違う方向を見たままなのに…

私は一瞬「えっ!? 誰だっけ??? 私の知り合い!? いや… 他の運転士と間違えてるのかなぁ~? う~む…」と固まってしまったけれど、「まぁ、誰だか分からんけど、とりあえず手を振っておくか…」と思い直して手を振った。

すると、そこでようやくお母さんは「ほら、バスの運転士さんだよ!」とでも言うように子供に声を掛けて、その子供もこちらを向いて手を振った。私は、これまでの経験から“子供だけに手を振らせる”か“一緒に手を振る”ものだと思っていたのだが、まさか最初にお母さんだけが振るとは…

不思議に思った私はしばらく考えて… ひょっとすると、そのお母さんは“せっかく子供が手を振っても、バスの運転士が手を振らなかったら子供がガッカリする”と思って、その運転士が手を振るか否かを見極めるために自分が先に手を振ったのかも…???


なぜボクはバスに乗りたいのか?

2010年06月06日 23時54分12秒 | バス運転士

今日は昼から夜まで、バスレーンくねくね路線と同じく街の中心部へ行く“他の路線”を何度か往復した。

あるバス停から母子(子供は推定4歳、母親は美人)が乗ってきた。しかし、助手席に座った子供と、その横に立った母親は、ず~っともめていた。要するに、子供が「(途中の某駅で降りずに)終点までバスに乗りたい」と言うのを、母親が「某駅で電車に乗り換えないと、約束の時間に遅れちゃうから」と説得していたのである。

そして、その子供が“なぜそこまでバスにこだわるのか?”と思っていたら… 「電車(地下)は外の景色が見えないから!」だそうで… 母親は「そんなことで!?」と笑っていたが、私は「子供らしいなぁ~」と思って“運転中の大魔神顔”がもろくも崩れてしまった…

その折り返し、街の中心部を出るバスでは“愛読者”から声を掛けられ… もしも、私が昨秋までいた営業所の路線ように、10分も20分も前からバスを乗り場へ着けられれば、ゆっくりと話もできるのですが… それにしても、こうして愛読者の方々とお会いするものなんですねぇ… 驚きです。