バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

バスはつらいよ…

2013年04月20日 04時29分15秒 | バス運転士

今日は早朝の更新です…

左車線を35~40キロでゆっくりと走るマイカーを追走… 法定速度は50キロなので、バスが遅れているとちょっとイラついてしまう。交差点をいくつか通過したところで、そのマイカーが左ウインカーを出したので、私は「やれやれ、ようやくこのイライラから解放されるぞぉ~」と喜んだ。

さて、そのマイカーが左折する時… そこが狭い道でもなく、ましてや大型車でもないのに“一旦右へハンドルを切ってから左折する”という無駄な動作をしなかったので、私は「右車線を走っている車を驚かせることなく… 最近のドライバーにしては珍しいなぁ~」と感心していたのだが… そのマイカーは縁石に後輪を擦り付けて行ってしまった。。。。。

また、あるバス停を発車したら、50mくらい前方に“道路左側の駐車場へバックで入れようとしている”マイカーがいた。の・だ・が… バンパーの左後部で道路標識の白い支柱をグイグイと押して押して… その後、一度前進してから入れ直していた。。。。。

もしも、それらがバスだったら… その場で営業所へ電話! その後は警察署へ出頭! さらに営業所へ戻って反省文! そして、何日間か“先生役の運転士さん”と一緒に乗務したり、乗務以外の仕事(雑用)をしたり… という罰が待っている。マイカーのお父さんも、自宅で“炊事&洗濯”とか“トイレ掃除”とか… やってちょ~! なんちゃって…


交通誘導員のような人

2013年04月19日 20時44分00秒 | バス運転士

営業所前ターミナルの出入口には、朝だけ“交通誘導員のような人”が2人も立っている。が、基本的には歩行者の保護というか誘導というか… で、道路を走ってくる車に対しては、殆ど無力と言ってもいいだろう。

だから、バスに乗って出て行く私としては… 歩行者の有無に関しては“敬意を表して”ある程度は信用するとして… 走ってくる車に関しては、自分の目でしっかりと確認するようにしなければならない。

さて、今朝も誘導されるまま歩道まで出たのはいいけれど… いつものように“停止禁止部分(路線バスを除く)”にマイカーがズラリと並んでいて、右折したくてもできなかった。そして、出るに出られず待っている間に、駅がある右の方から一人のお婆さんが歩いてきてしまった。

その時、右へ20~30m行ったT字路の信号が青になってしまい… 私が「う~む… タイミングが悪いなぁ… お婆さん、早くバスの前を横切ってくれないかぁ~」と思っていたら、お婆さんがバスの右側から道路を渡り始めてしまったのである。横断歩道も何もないのに…

私が「ゲゲッ… どうすればいいんだよぉ~ 動くに動けないじゃん!」と思っていたら… なんと! 道路を渡っていたお婆さんが途中で立ち止まって、左から来ていたマイカーに向かって両腕を突き出して「止まれぇ~!」とやりながら、私の方をチラッと見たのである。

まさかの展開にビックリした私だったが、すぐにバスを発進させてハザードランプを点滅… 心の中で「お婆さん、ありがとう~!」と叫んだのでありました…。。。。。ねぇねぇ、お婆さん! そこで交通誘導のアルバイトしませんかぁ~? なんちゃって…


予想外のドタバタ

2013年04月18日 21時09分35秒 | バス運転士

営業所前ターミナルで数名の乗車があり、あとは発車時刻になるのを待つばかり… で、1分前になった時、バスの右後方から近付いてくる運転士さんの姿が右ミラーに映った。私が大きく窓を開けると、その運転士さんは「まだ時間ある?」と言った。

私が「何事かいな?」と思いながら「あと1分ですけど…」と答えると、その運転士さんは「車椅子の人がいるんだけど…」と言った。私が「へっ!? 乗車を手伝ってほしいってこと?」と思いながら「はぁ…」と返事をすると、その運転士さんは「このバスに乗るって言うもんで…」と言ったのである。

勘違いをしていた私は「えっ!? そうなんですか!」と言いながら、すぐに中扉を開けて席を立った。そして、2人で車椅子の人(付き添い人あり)の乗車扱いをして… その時、手伝ってくれている運転士さんが「どちらまで行かれるの?」と尋ねているのが聞こえたのだが… 「終点(某駅)まで」という返事が…

某駅行きは2通りの路線があって、私のバスは遠回りして行く路線だったのである。しかし「人それぞれ… 何か理由があるのかもしれないし… 10分くらい前に“遠回りしない某駅行き”が出たばかりだから、このバスでいいのかも… まぁ、それを調べている時間もないし…」などとゴチャゴチャ考えながら「まぁ、このバスに乗るって言うんだから!」ということで自分を納得させた。

約30分後… 終点某駅の4つ手前のバス停がある交差点に来たところ… 前方に見慣れた行き先のバスが1台… そう、遠回りしない路線のバスが、右から出てきたのである。「う~む… ま、でも… 到着順が逆になってしまったけれど、到着時刻はそんなに変わらないから良しとしよう!」と、またもや自分を納得させた。

私が終点の某駅で車椅子の人の降車扱いをやっていたら、☆☆駅から来たバスがいつの間にか後ろに止まっていて、その運転士さんが降りてきてくれた。が、ちょうど降車完了したところだったので、私は「ありがとうございます」とお礼を言って待機場所へ移動… ☆☆駅から来たバスは、すぐに☆☆駅行きとして発車なので乗り場へ移動…

私が「さて、約20分のコーヒータイムだぁ~」と、カバンを持ってバスを降りた… その時! 私の耳に「カタン!」と聞き慣れた音が… そう、さっきの車椅子の人が、ここから☆☆駅行きのバスに乗ろうとしていて、運転士さんが乗降用スロープを出したところだったのである。

私はすぐに駆け付け、2人で車椅子の人の乗車扱いをし、今度は私が「ありがとうございました」と言われる側になってしまったという… その間、私はずっと笑いを堪えていた。それは、営業所前ターミナルからココまでの流れが、何となく“みんなでコントをやっている”ように思えたからである。そう、こういう予想外の展開&ドタバタ感も… 嫌いではない。


モニャラ~シートで初めての…

2013年04月17日 13時40分17秒 | バス運転士

先月の“モニャラ~採点シート”は2枚だった。まぁ、今回は特に変わったところもなく… と思ったら、その内の1枚の“印象点”の項目が満点(6点)だった(ちなみに、もう1枚は3点だった)のである。こんなこと、低評価運転士の私にとっては初めての出来事…

モニター以外の乗客は、運転士が余程ヒドイことでもしない限り、何とも思っていないだろうけど… もしも、運転士の一挙手一投足を何気にチェックしている乗客がいたとしても… ま、「悪い印象を与えてはいない」ということなので、私としては非常に満足である。

そこには「案内不足。雰囲気は悪くない。安全運転。乗り心地は大変良い。料金不足の乗客がモタモタしていたが、慌てさせることなく落ち着いて待つ姿勢は良かった」と書いてあるのだが、そんなの… みんな一緒じゃないのかなぁ~??? だって、待つしかないもんねぇ…

それにしても、これで満点は甘いよなぁ~(点数をもらっておいて文句を言うなよ!) あ、そうか! 4月と言えば“新人さん”の季節ではないかぁ~ だから新しいモニターさんが不慣れで… ん? 待てよ。先月分ということは、新人さんではないのか! それじゃぁ… 3月だから“卒業記念(モニターさんの退職)”で満点を付けてくれたに違いない。(なんのこっちゃ!)


暗い夜道に…

2013年04月16日 19時42分14秒 | バス運転士

先日、ある路線の最終バスを担当した。帰宅ラッシュの後から一本前のバスまで少なかった乗客も、なぜか最終バスになると増える。まぁ、考えてみれば… 仕事にしても遊びにしても、「ギリギリまで何とか!」と思う人が多いということで、私自身もそうなってしまうに違いない。

さて、そんな夜遅くにバスを走らせていたら… 前方左側の歩道上にいる生き物を、バスのヘッドライトが暗闇に浮かび上がらせた。私は一瞬「馬か!?」と思ってしまったのだが… それは焦げ茶色の大型犬で… 地上から頭までの高さは1mくらいあった。

飼い主と思われるおばさんが、首輪に繋がれたヒモを持っていたのだが… 「犬が本気で走り出したら(暴走したら)、果たして一人で止められるのだろうか? その時、たまたま遭遇した人たちは大丈夫なのだろうか?」などと、余計な心配をしてしまった。

と、涼しい顔して言っていられるのも、私がバスという“セーフティーボックス”の中にいたからである。もしも私が帰宅途中の通行人だったら、その犬と遭遇した瞬間に全身から“ビビリオーラ”を出しまくり… それを察知した犬に「こいつ、ビビってんな!」と舐められていたに違いない。

どんなに尻尾を振って来ようが、笑顔(?)で近付いて来ようが、大型犬の牙は脅威である。それは、優しい顔したお兄さんが、ナイフをチラつかせながら「よぉ! 元気か?」なんて言っているようなものだから… それが小型犬だったら、まだ“ホッチキスの針”だと思えるからいいけど…(ウソつけ! それでもビビるくせに~)