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バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

昨日は“みなと祭”だった…

2013年07月21日 17時35分39秒 | バス運転士
若い女性は、そこから3つ先のバス停で他の乗客に紛れて降りてしまい… やはり“その近くの駅まで(700~800m)歩いて行くつもりだったけど、たまたまバスが来たから乗っただけ”だったようで… 私には何の関心もなかったようだ。(当たり前じゃ!)

さて、営業所前ターミナルに到着して、夕食タイムになり… その後、今度は回送で“祭り会場よりも3つ手前の某病院前停”まで行って、発車の順番待ちをすることになっていた。そこは片側三車線の道路とはいえ、路上での待機となるので… 指示書に書いてある時間通りに営業所を出ることにした。

が、それはお祭りのクライマックス(打ち上げ花火終了)の15~20分くらい前だったので、回送途中の信号待ちでクライマックスを迎えてしまい… 私の“お祭り見物”は、ビル越に3~4発の大きな花火の“上半分”を見ただけで終わった。その直後、その先の橋を渡っていたら、そこに路上駐車して花火見物をしていた人たちが一斉に動き出したところだった。

その先の大きな交差点を左折して、真っ直ぐ行けば待機場所… と思っていたら、予定の某病院前停よりも一つ手前のバス停付近でハザードランプを点滅させているバスがいたので、私は「あれまぁ~ バス停一区間を埋めてしまうほど、臨時便のバスは多いのかぁ~」と思って、そのバスの後ろで止まった。

すると、我々と同じ制服を着た人が走ってきて「すいません、どちらの営業所から来られました?」と言ったので、私は「この人がすべての臨時便を仕切っているんだ」と思いながら「××営業所です」と答えたのだが… 「ここは○○営業所の待機場所なので、先に行って下さい」と言われてしまった…

さて、改めて我々の待機場所へ行き… ハザードランプを点滅させているバスの後ろに止まった。対向車線は花火見物を終えて帰るマイカーが並んでいたけれど、信号が青になればサァ~と流れていた… その中にポツリポツリとバスの姿もあったけれど、乗客数は40~50人… 私は「渋滞で遅れることはないし、乗客数もそこそこだし… 楽勝だな」と思っていた… の・だ・が…

花火が終わってからの60分間に、我々のバス(系統)は1台ずつ順番に9台が出ることになっていて、私は花火終了から約40分後の“6番目”だった。「そろそろ発車場所へ行ってくれ」と言われて移動… まだゴチャゴチャしている交差点を、左隣のマイカーと右側の中央分離帯に気を付けながら右折して…

反対車線のバス乗り場で止まっている先発バスが出るまで少し待って… その後、その先の交差点でUターンしてバス乗り場へ着けた。最初は「まぁ、(乗客数は)こんなもんだろう」と思っていたのだが… 発車時刻になってから続々と駆け込み乗車があり、結局“満員御礼”になってしまった。それでも私は「昨年やった運転士が“ほとんどのバス停は通過で、駅が近い△△停か◇◇停で止まるだけだ”と言っていたらしいから…」と、発車できた喜びに浸っていた。

まだまだ路上駐車が並んでいる道路を進み、一つ目のバス停を通過… と思ったら、なんと乗客が待っていたのである。左車線はマイカーに占拠されていたので、私は真ん中車線のままハザードランプを点滅させて乗車扱いをしたのだが… “満員御礼プラス4人”は、なかなか扉を閉められないので、発車するまでに時間がかかってしまった。

なんとか扉を閉めて発車したものの、不安一杯でバスを走らせていた私… 案の定、次のバス停にも乗客の姿が… “満員御礼プラス4人プラス2人”で、またまた時間がかかってしまった。さらに、次の某病院前停にもにもにもにも… “満員御礼プラス4人プラス2人プラス4人”となった。さらにさらに、次のバス停にも一人の乗客が… と思ったが、他系統のバスを待っているようだった。

その先の大きな交差点を右折して、次のバス停を通過したところで、私は「やれやれ… ようやく“お祭り危険区域”から離脱できたなぁ~ この先は降りる人だけで、乗客はいないだろう」と思った瞬間! 次のバス停に2つの人影を発見したのである。その時、私が受けた衝撃といったら… もう「コントじゃないんだから!」と笑うしかなかった。

しかし、すぐに私は「ここは◎◎駅へ行くバスの利用者が多いし… 多分、それを待っているのだろう」と思った。が、勝手に通過するわけにはいかないので、とりあえずバスを止めて… 扉を開ける前に「営業所前ターミナル行きです!」と案内をしたところ、なんと! 2人は運賃精算の動作を開始… “満員御礼プラスたくさん!”になり、「もう少し詰められますか」「お願いします」「ごめんなさい」「扉、閉めますよ」「よろしいですか?」等々…

さてさて、その次のバス停からは“待望の降車のみ”になったわけだが… “ほとんど通過”なんてとんでもない! 逆に、通過したバス停の方が数えるほどで… 終点まで20ちょっとあるバス停の内、通過したのは5つだけだった。そして、なんとか無事に終点に到着したのだが… 予定時刻を20分以上も過ぎていた。

営業所内の所定の場所にバスを止めると、上司から「楽勝だったろ?」と言われたので、私はすぐに「とんでもなぁ~い! あ~だこ~だ…」と答えた。すると上司は「そうか!? さっき帰ってきたバスの運転士は楽勝だったと言ってたけどなぁ~」と言った… そうか、5番目のバスまでは楽勝だったのか…(♪6番目のユウウツ…)

途中、乗客の中から「こんなバス(路線)があるんだ…」とか、「あんな遠回り(電車の乗り継ぎ?)して行かなくても、バス一本で行けたんだ…」と言っている声が聞こえてきたので… 来年は、もっともっと乗客が増えたりして!? 果たして、来年は誰が走ることになるのやら…(オマエに決まってるじゃん! ハハハ…)

今日は“みなと祭”だった…

2013年07月20日 23時08分09秒 | バス運転士

今日の勤務は… まず朝5時半頃に出勤して、昼食タイムを挟んで午後2時半頃まで走り、次にみなと祭(主に花火見物)のための臨時バスを、夕食タイムを挟んで午後9時半過ぎまでやるというものだった。ということで… 今日の私は、朝7時頃&午後2時頃&夕方5時過ぎ&夜9時頃の計4回、名古屋港方面へ行くことになっていた。

とりあえず朝7時頃は何も問題なく… と思っていたら、復路で不意に上司が乗ってきて「おはようございます。宜しくお願いします」と言った。それに驚いた私は、他の乗客に対するよりも大きな声で「おはようございます」と言ってしまった… ま、そこで「なんで俺の時よりも声が大きいんだ!」と苦情を言う人もいないとは思うけれど…

午後2時頃に行った時の乗客は20人ほどで、これまた何も問題なく… と思っていたら、終点の一つ手前のバス停が、道路左端にズラリと並んだ屋台に占拠されていて… 一瞬、バス停の位置が分からないほどだった。

しかも、屋台は車道側を向いており、まだ“車両通行規制前”なのに、半ば歩行者天国のような状態で… 片側二車線の道路とはいえ、お祭り気分の人たちがウロウロしている横をバスで走るのは怖いものである。子供も多いしねぇ…

夕方と夜の私のバスは、お祭りへ行く乗客が多いことを見込んでの“臨時便”だった。まずは夕方4時半頃… 上司から「営業所前ターミナルから出る“通常便”のすぐ後ろを追走して行ってくれ」と言われたのだが… そうそう上手く行けるはずもなく、ターミナルを出てすぐの信号で早くも“お別れ”となってしまった…

しかし、思ったよりもお祭りへ行く乗客が多く、通常便のバスが各バス停での乗車扱いに時間がかかっていたようで… 3つ目のバス停を前にして、私は通常便のバスを視界に捉えることが出来た。が、私のバスも乗車扱いをしながら行くので、見えているのに… 近いようで遠い… 追い付きそうで追い付かない… 恋愛ドラマの男女のようで、実にもどかしかった。

その復路の私は“臨時便としての単独走行”で、通常便と違って「バス停には時刻が表示されていない」ということだったので、始発地点で乗せた人たちを、途中のバス停で降ろしながら走るだけだろうと思っていたのだが… あるバス停に、一人の若い女性が立っていたのである。そこには他の路線が通っておらず、私たちの路線だけ… 他のバスを待っているということは有り得ない。私が半信半疑でバスを止めて扉を開けたところ、普通に乗ってきたのであった。

時刻表に書いてある通常便は… 20分ほど前に行ったところで、次は40分ほど後である。まさか、それまで待つつもりだったのだろうか? 否、歩いて行こうと思っていたら、バスが見えたがら乗ることにしたのか… いやいや「松井さんのバスに乗りたかったの!」なんて…(ねぇよ! オマエに言い寄って来るのは“誰かに乗り移りたい…”って考えている妖怪くらいのもんだよ)

今日は、昼寝休憩もない超長時間勤務だったので、頭が回らなくなってきた… 眠い… ということで、この続きはまた明日!


正に… 遅いから遅れる

2013年07月19日 21時47分21秒 | バス運転士

一昨日、某地区巡回バスをやっていたら、あるバス停で乗ったおばさんたちが「今日は早いわよ。いつも5分くらい遅れて来るもの…」と言っているのが聞こえてきた。そう、その時はたまたま乗客も少なく、“バス停通過と青信号のタイミングもばっちり”で、時間通りに走れていたのである。

この某地区巡回バス(某駅発→某地区をグルッと回って→某駅着)は、一時間に一本を一台のバスでやっているので、どうしても一時間以内に某駅へ帰って来なくてはならない。だからと言って、一時間ピッタリでは運転士がトイレにも行けなくなってしまうので、ちょっと強引に某駅での僅かな休憩時間を取ろうとしたためか… “すべて上手く行けば、時間通りに走れる”のだが、“ちょっと何かあれば、ドンドン遅れてしまう”という時間設定になっている。

他の運転士さんたちも言っていたけれど、この某地区巡回バスをなるべく時間通りに走らせようとするならば… 「60分では足りないのだから、70分で一本にする」「少しだけ経路を変える(削る)」「バスの台数を増やす」などが考えられるのだが…

昨年、この某地区巡回バスについて乗客にアンケートを取っていたはずなのに、何も変わっていないということは… 「一時間に一本は必要」「今のバス停(経路)が変わると困る」という意見が多かったのかもしれない。だからと言って、バスの台数(運転士の人数)は増やせないし… なかなか簡単にはいかないようだ。

さて、今日も某地区巡回バスをやっていたのだが… すべて遅れてしまった。特に何があったという訳ではないのに、いつの間にか5~10分ほど遅れていたのである。そして、4周目を走り終えて某駅に到着した時… ある運転士さんから「そのバス走らないでしょう~ 上り坂なんて20キロも出るかどうか…」と話し掛けられて、「そうか… そりゃ~遅れるわなぁ~」と気が付いた。(やっぱりボケだ!)

そのバスは黒煙を撒き散らすばかりで、実に加速の悪いこと悪いこと… 普通のバスならば、バス停を発車して50~60m先の交差点を青信号で突破できるところ… そのバスでは、同じタイミングで信号が変わったとしても、まだ交差点のかなり手前で… もちろん速度も上がっておらず… ゆっくりとブレーキを踏んで止まって… 「もう少しで行けたのにぃ~!」などの悔しさもなく… だから、私はなぜ遅れていたのか分からなかったのである。

時間に余裕がなく上り坂の多い路線で、このバスを使うのは問題だよなぁ~ 乗客はもちろん、運転士にとっても精神衛生上よくない。おっと、後続車のドライバーにとってもよろしくない。今日も、何人かは「せっかく譲ってやったのに、黒煙を撒き散らすわ、どえりゃ~遅いわ… 運転士は誰だぁ~? 松井かぁ~ この野郎~!」と車の中で怒鳴っていたに違いない… いやいや、ホント申し訳ない。でも、バスの黒煙は私のオナラほど臭くないから許して!(なんのこっちゃ…)


立て、立つんだ婆~!

2013年07月18日 22時16分10秒 | バス運転士

あるバス停から一人のおばぁさんが乗って… バタッとステップに両手をついた。それと同時に膝か向こう脛をぶつけたようで「痛っ!」と言った。私は反射的に「大丈夫ですか?」と声を掛けたのだが… おばぁさんは「あいたたた…」と言っていた。

私が「こりゃあ営業所へ電話しなきゃいけないかな?」と思っていたら、おばぁさんはカウントセブンくらいで立ち上がり、ファイティングポーズ… 否、「はい、これ!」と言いながらフリーパスを提示した。そこでもう一度「大丈夫?」と声を掛けたのだが、足を引きずる様子もなくサッサと歩いて席に座ってしまった。

終点の一つ手前で、そのおばぁさんが降りたのだが… その時、わざわざ前まで来て「さっきはすいませんでした」と言ってくれたのである。私もまたまた「大丈夫ですか? ありがとうございました」と返答した… うん、これがスタンダード!(なぁ~にがスタンダードじゃ! アメリカで“coffee”も伝わらんかった発音しとるクセに!)


新システム始動

2013年07月17日 20時59分46秒 | バス運転士

今週から、新たな点呼システムが始まった… まず、運転士のICカードをセンサーにタッチさせて、パソコン画面の【始業】をタッチして、先程とは別の静脈識別センサーに人差し指を突っ込んで… エラー! 「なんでやねん!?」と思ったが、すぐに“事前に登録したのが人差し指ではなく中指であること”に気が付いた。

パソコン画面の【再試行】にタッチして、改めて中指を突っ込んで… 今度はオッケー! 次に、ストローを使ってアルコール検知器へ息を吹き込み続けて約3秒… オッケー! 最後に、免許証をまたまた別のセンサーに挿入して… パソコン画面の【終了】をタッチして、点呼の第一段階を終えた。そこで運行カードを受け取って、自分が乗るバスの点検へ…

バスの点検表にチェックしてから、上司との対面点呼へ… まずは、上司が先程とは別のパソコン画面にタッチして、私は2つ目の静脈識別センサーに中指を突っ込み… すると、パソコン画面に先程のアルコールチェック時の顔写真や0.00mlなどの情報が表示された。

その後、上司も静脈識別センサーに中指を突っ込んで、パソコン画面の【OK】【OK】【OK】にタッチして… ようやく機械相手の作業は終わり、その後、上司から注意事項やら何やらを聞いて… 始業点呼の終了である(終業時も同様)。

点呼を受けている運転士の背後にある壁には、大きな画面が設置されていて… そこには、これから点呼を受けるべき“コース番号、点呼時間、運転士名など”がズラ~ッと並んで表示されている。それが「82番ゲート、11時48分発、ボーイング松井…」みたいで、自分自身が飛行機になったような気分である。

が、機械化が進むと、何となく“重み”がなくなったような感じで… これも大人のオモチャみたいな気がしないでもないけれど… まぁ、このシステムになったことによる最大のメリットは、時間と紙の無駄だった“必ず「良」に○印を付けなければならない”無意味な健康チェック票の記入&提出がなくなったことである。その点は評価してやろう! プラス10点だ! ワッハッハッ…(何を偉そうに!)