現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

尺八のCD、テープなら加藤さんに

2007-08-27 19:53:46 | Weblog
都山流の加藤さん。今年の2月に植田の駅で平さんに会って
声をかけたのがきっかけで、一路会に。
流派に関係なく誰でも受け容れるのがわが吸江流一路会。
「吸江」とは「吸い尽くす長江の水」という禅語に由来する。

加藤さんは、都山流の曲にあきたらず、歌謡曲でもなんでも
吹きたいとのこと。なんでも教えてあげることになったが、
実によくいろいろ調べ、CDなどを集めて持っている。
9月2日の中川文化劇場での公演のために、歌謡曲のCDやら
テープ、楽譜などを貸していただいた。そのコレクションの
すごさには脱帽。

第二の勤め場所が、なんとNHKビルの管理会社。録音当日も
いろいろお世話になった。入館にチェックが厳しいNHKビル
だが、加藤さんが一緒だと、ガードマンも敬礼。NHKの社員
食堂で昼飯とコーヒーをごちそうになった。加藤さんのおかげて、
今回の録音もずいぶんリラックスできた。


大河内君夏休みで帰郷

2007-08-27 19:22:34 | Weblog
彼が尺八を習いに来たのは19歳の時。お母様が筝の師範、その縁
で吉良町から2時間もかけて毎週習いに来た。三ヶ月で「春の海」を
西尾の文化センターの大舞台で、ご当地の尺八の先生方に混じって
吹いた。半年後には独りで筝と合わせて吹くまでになった。
コンピュータ専門学校に通っていたが、今年の春、東京の桐朋音大
の邦楽科を受けて、そこへ入学した。尺八でやれるところまで
やりたいとのこと。親御さんもよくぞ許してくれたもの。
東京では、著名な先生方と交流して、世界を広げているようだ。
うれしい限り。丁度夏休みで帰省していたので、私のNHK録音を
見学。いずれNHKのオーデションを受けて、放送録音の時に参考
になることだろう。

彼の土産話を聞きに一路会の面々が集まって、我家で歓談の後、
カラオケに。大河内君の歌の上手いのにはびっくり。今時の歌を
堂々と歌いこなす。尺八より上手い。楽器やる人は歌が歌えない
というジンクスはもう昔のことのようだ。













8月15日NHK放送録音

2007-08-27 19:01:03 | Weblog
終戦の玉音放送のことではない。
9月3日(月)午前11時~11時半 NHK FM「邦楽のひととき」の
録音収録が今日あった。私にとっては7回目の出演となる。今回は
箏曲「秋の曲」筝と唄を梶田昌艶先生、替手を小島いそえさん。
例によって、梶田先生と私とで尺八は都山でも筝古流でもない「秋」
にふさわしい手付けを工夫した。譜面ができあがったのが前日。一晩
かかって三回も譜面を書き直したので、手が痛い。
これで、今日午前中に2、3回筝と合わせて確認、そして本番。
これではいかんいかんと思いつつ、いつもぎりぎりだ。
録音は2回。NHKのディレクター氏曰く、「一回目は緊張感があった、
二回目はさらりと流れた。どちらも捨てがたい良さがあって、どちらに
します?」
そう二度目の時、つい緊張がとれて「昼食べてないな、おなかすいた」
などと考えていたら、途中で落っこった。「どちらでもいいですよ」と
返事してきたが、さてどちらが流れるやら。お楽しみ。
良いところをとってつなぐようなことはNHKはやってくれないのだ。
良い意味での厳しさへのこだわりである。