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現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

伊勢朝熊山

2008-01-09 21:50:39 | 虚無僧日記
伊勢神宮と鳥羽との間に朝熊山がある。「あさまやま」
と読む。海抜555m。山頂近くに金剛證寺がある。

私は13年前、鳥羽から定期便バスでここに登った。乗客は
私一人。山頂の展望台でバスを降りる時、バスの運転手
さんは、「少しの間なら待っていますよ」と親切に言って
くれた。次の便が来るまで2時間もあるからだ。その親切
を断って、それから丸一昼夜、この山中を徘徊した。
そして、導き招かれるように経ケ峰の納経跡に辿りついた。
平安時代に経典を筒や壺に入れて埋め、五輪の塔や無縫塔
を立てた所だ。そしてまた、白装束に太い蝋燭を持って、
一晩中山を駆け巡る修験者の姿にも遭遇した。幹が大きく
捻じ曲がり、円を描いている不思議な松の木も見た。
ここは平安時代の昔から山岳信仰の聖地だったのだ。

以来私は毎年ここを訪れ、山頂付近にある八大龍王の
社に詣でることとしている。明暗寺の開祖虚竹禅師が、
この朝熊山に参籠して、霧の中から妙音を聞き、「虚空」
と「霧海箎」の二曲を創ったという伝説の地だ。いかにも
虚竹の伝説にふさわしい場所なのだ。


伊勢神宮

2008-01-09 19:31:32 | 社会問題
正月三が日の初詣客1位は、明治神宮。
305万人とか。東京の人口の4分の1。
伊勢神宮は意外と少なく、170万人。
でもこちらは、年間を通じ参拝者が全国
から訪れる“やおろづの神々”の頂点に
立つ大神宮だ。伊勢の町全体、山々も川
も何か違う“気”に包まれている。
今日の新聞に「式年遷宮のため、500年後
までを見越して、科学的にご用材の植林を
行っている」とあった。
以前見た「NHK特集」では、毎日神様に捧げ
る供物(穀物や野菜)は、1,000年昔のままの
栽培法、オゾンもCO2濃度も酸素量も、昔
のままに調整する温室内で栽培していると
聞いた。
人間の叡智とたゆまぬ努力で“神霊域”が
保たれていると知る。

熱田神宮の初詣者数

2008-01-09 19:06:25 | 社会問題
正月三が日の熱田神宮初詣客は232万人という。
名古屋市の人口が223万人だから、それを上回る。
愛知県の人口が730万人。県民の3人に1人が
参拝したこととなる。
日本全体では、9,373万人がどこかの神社に
お参りしたというのだから、赤子や寝たきり老人を
除く、健康な国民全員が、初詣でに行ったこととなる。
数字の“偽”ではないか?。ホントだとしたら、戦前
よりすごい神国ニッポンだ。クリスマスにキリストの
誕生を祝い、正月に神社に参拝するのがファッション
の日本人と思えば、ま、いいか。