現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

スティーブ・ジョブスは 禅に傾倒していた

2013-11-04 12:23:19 | テレビ・映画・芸能人
アップルの創業者「スティーブ・ジョブス」(Steven Paul Jobs)は
1955年2月24日生まれ。私より7歳下。70年代はヒッピー生活を送り
インドにも旅行していた。

2003年に「膵臓癌」と診断されたが、ジョブズは手術を拒み、菜食、
ハリ治療、ハーブ療法、心霊治療などで治そうとしていたといわれる。

その後は、癌が肥大化し、肝臓の摘出手術を受けて、一時は回復したが、
8年もの闘病の末、2011年 56歳で亡くなった。

極端な絶対菜食主義で、野菜やフルーツジュースを大量に飲んでいた。
それが「すい臓癌」を発症させた要因とも。

(ドキッ!。私もそうだが、やはり肉や魚の蛋白質は 体に必要らしい)

ジョブスは 若い頃から禅に傾倒し、スピーチなどで禅の教えを引用し
ていたそうな。禅だけではなく日本の文化に深い関心を持ち、
亡くなる前も 家族で 京都を訪れていたそうな。

2005年、スタンフォード大学卒業式での有名な スピーチ。

【毎日を人生“最後の日”だと思って生きてみなさい。そうすれば
いつかあなたが正しいとわかるはずです。私は毎朝、鏡に映る自分に
問いかけてきました。「もし今日が自分の人生最後の日だしたら、
今日やる予定のことは 私は本当にやりたいことだろうか?」。

それに対する答えが「ノー」の日が何日も続くと私は「何かを
変える必要がある」と自覚するわけです。

自分がもうすぐ死ぬ状況を想像することは 最も大切な方法です。
なぜなら、他人からの期待、自分のプライド、失敗への恐れなど、
ほとんど全てのものは… 死に直面すれば吹き飛んでしまう程度の
もので、そこに残るものだけが 本当に大切なことなのです。

自分もいつかは死ぬと思っていれば、何か失うのではかないかと
危惧する必要はなくなるので、私の知る限りの最善策です。
失うものは何もない。思うままに生きてはいけない理由はないのです】。

私も、若い時から、いつも死を予見し、今日一日で生きてきた。
今もそうだ。いつ死んでも悔いはない。いや、荷物の整理を
しなければ 死ぬに死ねない。今からやるべい。

「楽天」逆転、日本一に

2013-11-04 11:02:16 | 虚無僧日記
田中将大、胴上げ投手に=「最高のシーズン」―プロ野球日本シリーズ(時事通信) - goo ニュース

「楽天」が日本一に。

野球音痴の私にも感動が伝わってくる。もう涙で
かすんで、新聞の字が読めない。

巨人も川上哲治監督が亡くなられての追悼試合。
「絶対勝ちたかった」だろう。「絶対負けられない」
一戦だった。

何もかも“常識ではありえない奇跡”だという。
「楽天」は、チーム結成から9年の新参者。しかも
東北仙台。リーグ最下位が三度。それが星野監督を
迎えて、今年リーグ初優勝。そして日本シリーズで
三勝三敗の末、宿敵巨人を降した。

星野監督は、今まで三度、日本シリーズで巨人と
対戦しながら、一度も勝てなかった。いいところなしで
中日ファンの期待を裏切ってきた。‘どうせ また・・・’の
不安があった。

期待のマー君(田中将大)は、前日の第6戦で敗れた。
そのマー君を最後に起用。常識的にはありえない采配
だったそうだ。

星野監督は66歳。長嶋茂雄の64歳を上回る
「最年長・優勝監督」となった。
以前、中日の監督を降ろされた後の星野監督の講演を
聞いた。「試合には勝っても、勝ち方に魅力が無い。
それでは観客動員数を伸ばせない(=球団の赤字を
解消できない)というのが解任の理由か」というような
話だった。

その時私は、星野氏の野球人生は終わって、後は
解説者などで余生をつなぐのかと思っていた。

それが、また監督に復帰して、東北に活気と感動を
もたらすことになるとは、想像もしなかった。
アップル社を逐われ、後 返り咲いたたスティーブ・
ジョブスのようだ。


東北人の私としては、東北は「前九年、後三年の役」
以来、平泉の滅亡、そして戊辰戦争と、千年の歴史の
中で常に“敗者”の煮え湯を飲まされてきた。そして
東日本大震災も原発事故も、見離されようとしている。

高校野球でも東北勢は勝てない。それだけに「楽天」の
快挙は 感涙にむせぶ快挙なのだ。