現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

「暴対法」で罰せられるのは一般庶民?

2013-11-14 23:03:22 | 社会問題
右翼の街宣車から、美しい女性の声で「私たちにも 生きる
権利があります。『暴対法』で処罰されるのは皆さんですよ」と
いうようなアナウンスが聞こえてきた。そうなのです。

みずほ銀行はじめ金融機関が暴力団関係に融資して
いたことで マズゴミが騒いでいる。

これは難しい問題だ。平成3年、「反社会的勢力」を
根絶するために「暴対法(暴力団員による不当な行為の
防止等に関する法律)ができた。

これによって、堂々と“めかじめ料”を拒否したり、
暴力団関係者の利用を断ったりできるようになった。
と思いきや、名古屋の繁華街「錦三」で、めかじめ料の
支払いを断ったスナックの店長が殺された。

また、暴力団関係への融資の回収を図ろうとした銀行の
店長が射殺された。結局、警察は庶民の命を守っては
くれない。

そして逮捕されるのは、支払った側の庶民であり、
金を貸した側の一般人なのだ。なんてことだ。弱いもの
から捕まえ、みせしめとは。

以前、○○組の構成員のリストを見たことがある。
表看板は 不動産や土建、建設業、コンサルタント業、
お寺まである。

暴力団が隠れ蓑とするため、寺の住職に言葉巧みに
近づいて、海外旅行に招待し、カジノでギャンブルに
興じさせ、多額の借金を背負わせて、寺をのっとるの
だとか。

これらの企業を「フロント企業」と言うのだそうだ。
表看板で事業を営んでいるからには、当然、どこぞの
銀行と取引があるはず。


私も保険会社に勤務していた時、経験している。
まじめそうな社長さんなので、生命保険に契約いただいた。
ところが本社では警察からの情報を元に「暴力団関係
企業」とのことで「契約不可」の決定。契約を断りに
いくこととなった。その矢先、転勤辞令が出、めんどうな
役目は後任に託して・・・・。 私は助かった。





「高倉健」さん 文化勲章受章

2013-11-14 22:11:21 | テレビ・映画・芸能人
「高倉健」さんに「文化勲章」の仰天ニュース。
なぜって、映画俳優で「文化勲章」受章は“初めて”の
ことなのだそうだ。(「森繁久弥」と「森光子」も受賞
しているが「大衆演劇」部門とのこと)、はてさて?

しかも、数多い俳優の中で「高倉健」は「網走番外地」
「日本侠客伝」「昭和残侠伝」など、“やくざもの”を
演じた作品が多い。ご本人も「(映画では)ほとんどは
前科者をやりました。そういう役が多かったのに、
こんな勲章を頂いて」と述べている。ほんまや。


「文化勲章は、日本文化の発展に顕著な功績のあった人に
対して授与される勲章」とのこと。映画界と裏社会との
つながりは知る人ぞ知る。映画が裏社会のプロパガンダに
果たしてきた功績は はかりしれない。そもそも、清水次郎長
はじめ、「フウテンの寅さん」まで、渡世人は講談でも
歌舞伎でも、映画でもヒーローであり、つい近年まで、
芝居や相撲の興行に、ヤクザはからんでおり、日本文化を
支えてきた。

高倉健自身、山口組三代目・田岡一雄と親しかった。
江利チエミとの結婚披露宴には、田岡一雄も招待されていた。
田岡が 心筋梗塞で倒れた時、高倉は江利を伴って見舞いに
訪れており、後に『山口組三代目 (映画)』『三代目襲名』で
高倉は田岡を演じている。その撮影現場に 田岡が激励に
訪ねてきている。

今なら、マスコミが騒ぎ立てるところだが、「健」さん
だけは別格のようだ。なにせ 日本政府が 後ろ盾に
ついちょるからね。小泉純一郎の祖父も、児玉誉士夫も
やくざもん。政治もその筋の人によって支えられてきたの
だから。