現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

7/15 ボランティア 二軒

2014-07-16 13:43:02 | 虚無僧日記
中区平和の「老人会」と、中村区のデイサービス
二軒はしご。呼んでいただけるだけでもうれしい。

リクエストで『君が代』と。
「尺八の稽古で、最初に習うのが『日の丸』と
『君が代』です。外人にも、まず『君が代』を
吹かせます」なんて解説をいれ、A管で荘重に
吹くと、「何でも吹けるんだ」と、ひとしきり感心。

「ミニ尺八」で『カエルの歌』や「エスロンパイプ
(水道管)」の尺八で『コンドルは飛んでいく』が
大うけ。

「月の砂漠」「荒城の月」「花嫁人形」は定番。
こうした曲に、感極まったか、むせび泣きだす
お年寄りがいて、職員さんもびっくり。


夜、名古屋駅構内を虚無僧の格好で歩いていると、
背後から英語で呼び止められた。

「Can you speak English?」。「 a little.」と答えたら、
あなたの持っている「beautiful instrument」は何か?
「あなたは、Buddhist Monkか」と矢継ぎ早に質問。

アメリカ人というが、南米系か。陽気で、すごく
関心があるようで、興奮してしゃべりまくる。
「Yes,Yes」だけで応対。「Ican't play shakuhachi
hear。(駅構内では吹けないので)と、歩道まで
着いてきてもらい、おもむろに尺八を吹く。

しばらくスマホの動画で録画し、外人にはめずらしく
1000円いれてくれた。

最近は、白人は 虚無僧に全く関心を示さない中、
久々のことでした。





7/14 夜、名古屋駅で

2014-07-16 13:24:56 | 虚無僧日記
夜8時を過ぎると、人の流れ、街の空気が変わる。
それまでは、家路を急ぐ人たちが、わき目もくれず
駅に向かっていたのが、少し、歩くペースがゆるやかに
なる。

ほろ酔い加減の人も。

その、ほろ酔い加減の男性が、近づいてきて「何してるの?」と。
「はい、虚無僧ご存知ありませんか?」
「虚無僧、知っとるよ。でも今時、虚無僧なんて居ないだろう」

てな話から、ご自分のことをいろいろ話され、「藤舎名生」や
「野村万作」、『山月記』の「中島敦」に話がおよび、私と
話題が共通したことから、すっかりご機嫌に。
過分にご報謝いただきました。

こういう出会いがあるから、虚無僧は楽しい。出会いを
求めて、毎日 虚無僧に出ております。

「おひとり様」[家族難民」の時代

2014-07-16 13:24:10 | 虚無僧日記
結婚しない若者、離婚、独居老人続出で、15年後には
「おひとり様」が4割。男性の3人に1人、女性の4人に
1人は「生涯独身」という社会になるそうな。

「キャリアウーマン」「独身貴族」なんて気取っていたが、
見方を変えると、家族を作りたくても作れない「家族難民」と
なるそうだ。

「家族難民」とは、家族を持てないがために、金銭的、心理的、
社会的に孤立し、「難民化」することとか。


私もその一人。『AERA』で、さまざまな人の例が紹介されて
いたが、すべてあてはまる。

離婚して、晴れて自由の身。病気しないように、健康には気を配り、
毎日、おいしいものを食べ、スポーツジムに通ったり、映画や
演劇を観たり、コンサートやライブに行ったり。毎日が 忙しく 
充実しているが、なんか空しいという50代の男性。

わかる わかる。そして、将来への不安もある。長生きしすぎて、
親も兄弟も先に亡くなると、自分の葬式ができない。


先日、近所であった事例。相続人でないと、火葬も埋葬も許可が
下りない。“身寄りのない、引き取り手のいない”「無縁仏」
として、警察の厄介になることに。

本日、妹から電話。父と母と私の三人がはいる「収納型墓」の
契約を済ませたとのこと。三人分で50万。成田空港の
近くの共同墓地の一角らしい。後は、はいる人もいない。
お参りに来てくれる人もいない。「人生“はか”なし」。
墓など要らないと思うのだが。