「アイウエオの50音図」は、誰でも知っているが、この他に
「濁音」として「がぎぐげご」「ざじずぜぞ」「だぢづでど」「ばびぶべぼ」
20文字。そして「半濁音」の「パピプペポ」の5文字がある。
合計75文字。
おっとその前に、「はひふへほ」は、全部 笑い声だ。「はははは、
ヒヒヒヒ、ふふふふ、へへへへ、ほほほほ」。 意識せずに自然に
口を開いて 洩れ出る 声。
「パビプペポ」となると、一旦唇を閉じてから破裂させる。
発声に不自然な力が要る。だからだろうか、この音から始まる言葉は、
現代の日本語には無い。韓国でも「ピョンヤン」、アイヌ語でも「ピリカ」と
あるのに、日本語の辞書には存在しない。あるのはすべて「外来語」である。
古代の日本語にはあったようだ。なぜ、現代の日本語では消滅したのか。
ちょっとした謎である。
さて「ばびぶべぼ」 は 「まみむめも」から発声されるという。
なるほど、「まみむめも」に漢字を当てると「馬 美 無 米 母」。
この漢字は「ま、み、む、め、も」とも読むし、「ば、び、ぶ、べ、ぼ」とも読める。
不思議ふしぎ・・・・・
さてさて、お次は「ガギグゲゴ」。この行は、汚い言葉が集まっている。
「我、蛾、疑、欺、偽、愚、下、外、誤」 だ。 もちろん「賀、雅、義
具、解、娯」も あるがのォ。
最後に 「カキクケコ」。 こちらは、現代の必需品。「カード、キャッシュ、
クオーツ、ケータイ、コンピューター」。なんで、こう 上手く 揃うのだろう。
こんな配列を古代の人が考えたとすると、すご~い。神の業だ。