現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

世阿弥、楠木説

2017-12-06 23:28:45 | 一休と虚無僧

3/16 中日新聞『思うままに』で宗教哲学者梅原猛氏が
書いている。最近『観阿弥と正成』という本を出したそうな。
氏は、「観阿弥・世阿弥は楠木氏と血縁関係にある」と明言
している。

伊賀の旧家、上嶋家に伝わる「上嶋家文書」の中の「観世
福田系図」に、「観阿弥の母は橘正遠の娘」と記されている。
楠木氏は橘姓なので、正遠は正成の父ではないかと考えられて
いる。上嶋文書の真偽については、東大教授の平泉澄氏や、
京大教授の林屋辰三郎氏も、正当性を証明しているとのこと。

つまり系図は

楠木正遠----正成------正勝
|        |
|        |--正儀-----正澄-----女--- 一休
|
|
 女--------観阿弥-----世阿弥

そして一休は、正勝の弟正儀の孫娘と後小松天皇との間に
生まれた子。一休と世阿弥はともに、南朝方の楠木の血が
流れていたのだ。