現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

「インド人嘘つかない」の大嘘 つづき

2019-05-19 17:10:44 | 虚無僧日記

「インド人嘘つかない」は大嘘。

たしかに、お釈迦様もインド人でしたな。

一休も言ってます、「釈迦という大嘘つきが世に出で、多くの人が惑わされる」と。

「地獄、極楽」についてお釈迦様自身は「自分はまだ行ってみたわけではないので、

何も云えない」と言っているはずですが、今日の仏教は 釈迦ず説いたことにして

地獄、極楽を説きます。

 

釈迦は生涯一度も約束をしなかった。

「明日、わが家へきてください。ご馳走しますから」といわれても、

釈迦は無言。約束して、もし何か不測の事態がおきて、行かれなかったら、

私は嘘をついたことになるから」というのです。

五戒文の一つが「不嘘言」=「嘘をつかない」でした。

 

なるほど、私も未来のことはどうなるかわからないので、これからは

約束はしないことにします。演奏会などの日取りは、すべて

「もし、行けたら」です。

 

瀬戸内寂聴もこの年になると、いつどうなるかわからないので、

講演などの仕事は「ドタキャン」ありの条件だそうです。

私もそうします。


「インド人 嘘つかない」の 大嘘

2019-05-19 16:58:17 | 地球人類の問題

一番の嘘は「インド人嘘つかない」だそうです。
「とんでもない、インド人は大嘘つき」という声は
ネットでもいろいろあります。(私も体験しました)。

インドはお釈迦様が誕生し、仏法を説いた国。釈迦は
「五つの戒(不殺生・不偸盗・不邪淫・不妄語・不飲酒」を
守りなさい」と説いた。「生き物を殺してはいけない、人の
物を盗んではいけない」の他に「嘘を言ってはなりませぬ」と、
特に挙げているのは「インド人に嘘はつきものだから」とかの
解説もありました。

ところで、私も記憶が 混同していました。

1964年に放送された S&B『特製エスビーカレー』のCMは、
インド人に扮した 芦屋雁之助がカレーを食べた後、あまりの美味さに
飛び上がり、発した言葉は「インド人もビックリ」。
このCMで 流行語になったのは「インド人もビックリ」でした。


「嘘つかない」は「インディアン」。そうアメリカ・インディアンでした。

これは、ハリウッド映画で「西部劇」が全盛だった頃の話です。
白人に殺され、土地を奪われ、追いやられていったインディアンの
悲しいつぶやきです。

こんな書き込みを見つけました。

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「 我々、インディアンにとって言葉というのは神聖なもの、
絶対なものだ。それには命がある。私が貴方と約束を交わしたら、
それは偉大なる神と 約束事を交わしたのと同じなのだ。

しかし、あなた方(白人)は そうではないようだ。あなた達は
約束を何度も破った。貴方の放った言霊は何だったのか?
私達には理解出来ないことだ。

我々はもう貴方と約束事をしない。我々インディアンは決して
嘘をつかない。それは神に対する欺きだからだ。しかし白人は
そうではない。貴方の舌はヘビのように二股に分かれている。
一方ではこう言い、もう一方では別のことを言うのだ」

これを知ると「インディアン嘘つかない」という重い言葉を
軽々しくギャグとして使うことは出来ないのではないでしょうか。

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コロンブスがインドをめざして 西へ西へと 大西洋を渡って
辿りついたアメリカ大陸が インドと思い込んでの「インディアン」。

アメリカ・インディアンとホンモノのインド人、えらい違いですな。


「ゼロの焦点」を観る

2019-05-19 13:52:34 | 虚無僧日記

中村文化小劇場で「ゼロの焦点」を観る。原作 松本清張。

以前映画でも見、検証するために、舞台となった能登金剛

ヤセの断崖にも行ってきました。

とにかく不可解なストーリーです。

 

(ゼロの焦点のあらすじ)

鵜原禎子と見合い結婚したばかりの夫・鵜原憲一が 新婚旅行から帰って

7日目。仕事の引継ぎの為、前任地の金沢にでかけたまま帰ってこない。

禎子は夫の行方を捜すため金沢に向かう。そして憲一の得意先だった会社の

室田社長と夫人の室田佐知子、その会社の受付嬢の田沼久子に出会う。

ところが、禎子に続いて金沢に来た憲一の兄が 青酸カリで殺される。

更に夫の捜索に協力してくれていた憲一の会社の本多までもが殺される。

結婚したばかりで夫の過去を何も知らなかった禎子は、興信所の調べて

夫が過去に立川で警察官をしていたことを知る。

そして、憲一が 風紀係(パンパン狩り)をしていた時、進駐軍相手

のパンパンだった久子と佐知子の二人と面識があったのではと察する。

ここから事件の真相が一挙に解明される。

佐知子が 自分の過去を知る憲一に過去をバラされるのではと恐れ、

憲一を殺したのだ。その後、憲一を探しにきた兄を毒殺し、さらに

久子を使って本多を殺させ、その久子も口封じのため殺してしまった

というなんとも やるせない話。

 

そもそも、憲一が立川で巡査をしていた時に知った久子と、金沢で

どうやって知り合い、同居することになったのか。久子の住む

能登の漁村から金沢市の会社まで、毎日通勤どきる距離ではない。

しかも本名を変える必要はあったのか。

独身なのだから本名で、金沢市内で同居すればいいはずである。

久子と佐知子も 二人、偶然 石川県に移り住んできたのか。

 

禎子と結婚して 新婚旅行から帰宅して わずか7日で疾走というのが

このストーリーの出だしとしては興味をそそるが、久子と同棲していながら

禎子と見合い結婚し、久子と別れるために、自殺を偽装するなんて

とんでもない話である。

でもでも、実は そのようにして 失踪した人を私は知っている。

そして、今の私も憲一のように失踪したい願望がある。