「城山」といえば鹿児島の西郷さんが立て篭もった
「城山」が有名ですが、名古屋市千種区にもあります。
標高43mの小山ですが、「織田信長」の父「信秀」が築城した
「末森(盛)城」の跡です。「信秀」亡き後、信長の弟「信行」が
城主となりますが、「信行」は「信長」によって謀殺され、
以後廃城となります。
作家の「城山三郎」氏は、本名「杉浦英一」でしたが、
ここ「城山」に住み、作家活動にはいった時、ペンネームを
「城山三郎」と決めたとか、名古屋に来て知りました。
先日、覚王山から本山辺りを虚無僧で廻った時、寄って
みました。山頂には「城山八幡宮」があり、なかなか
風格のある社でした。
途中には「武道館」があり、朝起会の会場ともなっています。
「城山三郎」は、戦局急を告げる昭和20年4月、
自ら志願して海軍に入隊。「伏龍」部隊に配属になり、
訓練中に終戦を迎えたのでした。
城山三郎の小説『硫黄島に死す』「基地はるかなり」
「軍艦旗はためく丘に」「着陸復航せよ」などの題名からは、
勇ましい軍国主義者かと思っていましたが、「伏龍」の
愚かしい体験から「護憲左翼」だったのこと。
「日本が戦争で得たのは憲法だけだ」とは「城山三郎」の
言葉でした。