現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

2月2日が節分!?

2021-02-05 22:58:05 | 虚無僧日記

2021年の今年は、2月2日が「節分」とかや。コロナ禍で各神社の豆まきも自粛。コンビ二で豆まき用の豆を買って、ひとりぼりぼり。

なんで豆を撒くのかって? 「鬼滅(きめつ)」でなくて「魔滅(まめつ)」。つまり「魔を滅す=魔滅(まめ)」に由来するとか。

単なる語呂合わせだけでなく、豆には「毒(鬼)を殺し、痛みを止める効果がある」と信じられていたからとも。たしかに、大豆の栄養価は高いからか。

 

さて新潟県旧川西町高倉(現十日町市高倉)に伝わる民話

昔々、ある村に貧しい百姓のおじいさんとおばあさんが住んでいました。今日は節分だというのに、豆一粒買うお金もありません。そこで二人は着物を質に入れて、豆を買うことにしました。

こうしてやっと買った豆。

「毎年、鬼は外、福は内と豆を撒いても 福の神様は来られなかった。いっそのこと逆に 鬼は内、福は外と言ってみよう。

もうやけくそ。「鬼は内、福は外」といいながら豆を撒き始めました。

すると、ドスンドスン。雷のような大きな音がして、家の中に大きな赤鬼と青鬼がたくさんはいってきました。

鬼たちは「これはありがたい、ありがたい。どこの家からも追い払われ、招かれるとは有り難い。存分に楽しませてもらおう。おい、酒‼ 肴!」とわめく。

「はい、この通りの貧乏生活。食べるものも何もありはせぬ」

ならばと鬼たちは虎の皮のパンツをおじいさんに渡して、「これを質に入れてこい」と。

じいさん、虎の皮を質屋にもっていくと「これは珍しい」と千両にも。1両もあれば酒と肴をたんと買えた。そして持ち帰ったら、鬼たちは家の中で酒盛りを始め、どんちゃんさわぎ。

隣りのじいさんがやってきて、戸をたたきながら「うるさいぞ、酔っ払い!」。

すると鬼たちは「お主こそ、この夜中に大声を張り上げて酔っ払っておるんじゃろ?」と。

隣のじいさんが言います。「わしは正気じゃ。」

これを聞いた鬼たちは、なぜか震え上がって、裏口から逃げだしました。鬼たちは、“正気”と 鬼退治の“鍾馗様”を聞き間違えたのでした。

そして家の中には999両が残されていました。

おじいさんとおばあさんは、あの鬼たちは、福の神さまだったのかもしれないと思うのでした。

 

というわけで、オラも真似して「鬼はうち、福はそと!」とやってみたが、はたして福の神の鬼はござらぬか?


あまびえ

2021-02-05 09:45:23 | 虚無僧日記

「甘エビ」ではなく「あまびえ」。

コロナ禍で一躍有名になった疫病退散の守護神。

時は弘化三年(1847)。江戸幕府崩壊の20年前。肥後の国(熊本県)の海中に毎夜光る物が出、役人が行って調べたところ、図のような者が現れ「当年より6か年の間、諸国に疫病がはやる。私の姿を写し、人々に見せたまえ」と言って海中に入った。その写しが江戸に送られた。と

 

写真の説明はありません。

こちらは、私が敬愛する「森村典永」さんの作品。彼女は、「アマビエ」が話題になる前に、いち早くこの絵を描いて私に教えてくれました。


棺桶足りずに酒樽で

2021-02-05 09:19:27 | 地球人類の問題

幕末に大流行したコレラ(ころり)。死者を弔うための火葬場への列。棺桶が足りずに酒樽にいれて。

想像を絶する悲惨さ。江戸幕府の崩壊も、疱瘡やコレラの大流行が一因となったとも。

小塚が原の焼き場に向かう棺桶の列。小塚が原の向こうに「新吉原」が見える

「八月の半ば、荼毘にふすため、小塚が原の焼き場に行ったところ、人足が言うには “日に六百人ほども残る” と。この様子では、骨上げは九月の2、3日頃になってしまう。(早くしてもらうには) 金子はいくら出せばいいか」と。

地獄の沙汰も金次第

 

 


コロリと死ぬコレラ

2021-02-05 08:50:26 | 社会問題

コロリと死ぬほど死亡率の高いコレラ


1862年(文久2年)に大流行し、全国で56万人もの患者を出したといわれるコレラ。「ころり、コロリと死ぬからコロリ」と呼ばれ、「虎烈刺」「虎列拉」「虎列刺」「虎狼狸」などの漢字が当てられた。急激な症状の悪化、下痢の症状が  “ 1日に千里を走るという虎” を連想させたからとか。


「虎」と「狼」と「狸」が合体したコロリの妖怪。明治時代の錦絵で、画面左、衛生隊の隊員たちが西洋渡来の消毒液を噴射している。

これは「通神鳥(つかみどり)」という怪鳥。頭は火葬場の人、首は僧侶、尻尾は薬屋。つまりコロリで大もうけ(つかみどり)した職業の人々。

現代も、マスクとワクチンでボロ儲け。それ以外にも、コロナ禍で、生活に苦しむ人々を尻目に大儲けしている人も。

あなたはどっち?