福沢桃助は福沢諭吉の娘お房の夫。しかしお房とは ソリが合わず、貞奴がビジネスパートナーとなった。
南木曽の桃介橋の側にある、福沢桃介と貞奴の
住みかとなった邸宅が、今記念館となっている。
桃助の正妻 お房が住む渋谷区広尾の本宅は
戦後千代田生命が買い取り、研修センター
として使われていた。そこが私の職場だったから、
とりわけ、桃介には思い入れが有る。
名古屋市東区の邸宅は、今、名古屋市が
所有し、『双葉邸』として公開している。
岐阜の鵜沼には、貞奴の菩提寺「貞照寺」と
広大な邸宅があり、貞照寺は犬山の成田山の
管轄下にあり、邸宅は都筑紡績が所有していた
が、同社が倒産し2億円で売りに出たとか。
桃介は貞奴との仲が公然となるに伴い、
福沢家と慶応閥の財界を敵に回した。それ
にもめげず、己れの信ずる道を貫いた。
そんな、桃介と貞奴の生き方に、私は共鳴
するのである。