現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

「ならぬことは ならぬ」「鳴らぬものは鳴らぬ?」

2013-01-24 20:10:42 | 「八重の桜」
『八重の桜』第1回のタイトルは「ならぬことはならぬ」でした。

これは、会津藩の子弟の教育、「什の掟」の最後の一節。
「什の掟」と言っても「10条」ではなく「7つ」しかないのです。

「什」とは、「十」に由来して、軍や隣組の組織で、十人一組の単位。
と、また「什器、什物」というように、「日常の、ふだん用いるもの」
という意味も含んでいるようです。

会津藩では、6歳から9歳までの子弟は、10人ぐらいで「什」という
グループを作り、最年長者が「什長」となり、毎日「什の掟」を
訓示しました。

「什の掟」は7カ条からなります。

一、年長者の言ふことに 背いてはなりませぬ
二、年長者には 御辞儀をしなければなりませぬ
三、虚言を言ふ事は なりませぬ
四、卑怯な振舞をしては なりませぬ
五、弱い者をいぢめては なりませぬ
六、戸外で物を食べては なりませぬ
七、戸外で婦人と言葉を交えては なりませぬ

そして最後に「ならぬことは ならぬものです」と唱和する。
私も子供の頃から教えこまれていました。


この「ならぬことは ならぬ」だいぶ、世間に知られてきたようで、
先日、新しい尺八のお弟子さんがみえて、なかなか尺八を
鳴らせず「鳴らぬものは、鳴らぬ」と。大笑いしましたです。はい。


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