先日、飛騨に地歌舞伎を観に行った時、
古川で和蝋燭を買ったので、
ネットで燭台を探してたら、
陶器の「天邪鬼」の燭台を見つけて購入(和蝋燭2本付き)。
桐の箱に入ってて、立派。
一般的に鬼は邪鬼という形で、
四天王などに踏まれていることが多い。
古代インドの闇の神に「夜叉」という者がいて、
仏法に敵対していたが、
お釈迦様に調伏(ちょうぶく)されて降参。
その後、夜叉たちは護法善神として仏国土に控える神将になった。
その夜叉たちの昔の家来であったのが邪鬼で、
夜叉神の命令で闇世を飛び回り、
いろんな厄介ごとをまき散らしていたそう。
しかし、今では四天王に調伏され、
仏法を犯すものの象徴として
四天王像の足元で踏みつけられるようになったのだそう。
四天王に踏みつけられ続けていた邪鬼だけど、
鎌倉時代には、灯明をかかげ、闇を照らす邪鬼や、
建物の四隅で屋根を持ち上げ、魔物の進入を守ってくれている
「隅鬼」夫の誕生日と鑑真さんの命日という鬼も。
怖い表情なんだけど、ひょうきんで愛嬌があって、
なぜか憎めない。
しかし、買った蝋燭、何処に片付けたやら、
行方不明。