おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

「アーティスト」は優れたエンターテインメント

2012年05月22日 | Weblog

午前7時の気温は10度。少し風がありまする。

それでも北国は春爛漫。気持ちがよろしいです。花粉がじゃんじゃん飛び交っておるようで、目は痒いですけど…

おまけに鼻水もダラダラで、どうやら今朝は、花粉症に風邪を併発した様子。

きのう、札幌へ行ったせいでしょうか。人ごみにたいそう弱いおぢなのでござる。

で、きのうは、中山峠が通行止めなので、先年完成した国道393号を通って、小樽の毛無峠、朝里を経て手稲区山口、北区新川、札幌中心部まで約100キロのドライブでござった。

たいそう遠回りのような気がしましたが、なんと、中山峠経由とほぼ同じ距離でござる。

ただし、国道393号は、小樽市周辺がむちゃくちゃ古い道路で、くねくね、くねくねしておって、スピードは出せないわけで、たいそう疲れる。

やっぱ、スイスイ走れる中山峠経由の方が楽かしらん。

などと書いておったら、TVニュースで、「中山峠はあすから片側通行が可能で、今週中には全面通行可能となる」そうな。

ご当地ニセコ周辺を含めて、観光や経済に大きな影響を与えておったゆえ、復旧工事を急いだのでしょう。

今回の路肩の崩壊、地元周辺では、「天下りの役人をごっちゃり受け入れて、最近急成長した土建業者が、現場周辺で去年、余計な工事をしたために起きた人災」と噂されておる。

もしそうであれば、なんだかなぁ、って話なのじゃ。

話は戻って、札幌でござる。先ごろ話題の「アーティスト」を観に行ったのですが、よくできたエンターテインメントでござった。

上映しておったのは、昔の須貝ビル。いまはディノスシネマズ札幌劇場だ。入場したのは何年振りだろか?

高校時代は、あっちのおねーちゃん、こっちのおねーちゃんと、いろんなおねーちゃんとあれこれ映画をこの劇場で見た記憶もありまする。

劇場内、昔と大きく変わって、シネコン風でしたけどね。

で、そのアーティスト、モノクロ、無声映画、おまけに画面のサイズも昔の4対3。

音楽だけで、どうなることかと思いましたけど、これがだんだん慣れてくる。

シンプルなストーリーで、観ていくうちに結果も容易に想像できるわけですけど、それでもしっかり魅せる演出なのでござる。

ラストは、胸のつかえがとれるようなお洒落な演出。ほろりと涙を流し、楽しい、嬉しい気分で劇場をあとに出来るのでござる。

多くの皆さんは、すでに観ておられるとは思いますけど、お勧め映画でござる。

主役の「バレンタイン」は、無声映画時代の美形のイタリア人大スター「バレンチノ」を意識しておったようで、なかなか魅力的。

でもって、新人女優役の女優さんが、彼のスーツに片腕を通すシーンは、なんとも切なく色っぽい。ニッポンの幇間(ほうかん)芸をパクッた、うまい演出でござった。

でも、なにより凄いのは、ワンコ。これが脇で大活躍、イヌ好きにはたまらんでしょうなぁ。

かつてアカデミー賞やらを総なめにしたというあの「タイタニック」を観て、「この映画、どこがいいの? 料金返せ!!」と思いましたけど、「アーティスト」は本物でござる。

優れたエンターテインメントと申しておきましょう。観た方が、ええどぉ!!