午前7時の気温は10度。少し風がありまする。
それでも北国は春爛漫。気持ちがよろしいです。花粉がじゃんじゃん飛び交っておるようで、目は痒いですけど…
おまけに鼻水もダラダラで、どうやら今朝は、花粉症に風邪を併発した様子。
きのう、札幌へ行ったせいでしょうか。人ごみにたいそう弱いおぢなのでござる。
で、きのうは、中山峠が通行止めなので、先年完成した国道393号を通って、小樽の毛無峠、朝里を経て手稲区山口、北区新川、札幌中心部まで約100キロのドライブでござった。
たいそう遠回りのような気がしましたが、なんと、中山峠経由とほぼ同じ距離でござる。
ただし、国道393号は、小樽市周辺がむちゃくちゃ古い道路で、くねくね、くねくねしておって、スピードは出せないわけで、たいそう疲れる。
やっぱ、スイスイ走れる中山峠経由の方が楽かしらん。
などと書いておったら、TVニュースで、「中山峠はあすから片側通行が可能で、今週中には全面通行可能となる」そうな。
ご当地ニセコ周辺を含めて、観光や経済に大きな影響を与えておったゆえ、復旧工事を急いだのでしょう。
今回の路肩の崩壊、地元周辺では、「天下りの役人をごっちゃり受け入れて、最近急成長した土建業者が、現場周辺で去年、余計な工事をしたために起きた人災」と噂されておる。
もしそうであれば、なんだかなぁ、って話なのじゃ。
話は戻って、札幌でござる。先ごろ話題の「アーティスト」を観に行ったのですが、よくできたエンターテインメントでござった。
上映しておったのは、昔の須貝ビル。いまはディノスシネマズ札幌劇場だ。入場したのは何年振りだろか?
高校時代は、あっちのおねーちゃん、こっちのおねーちゃんと、いろんなおねーちゃんとあれこれ映画をこの劇場で見た記憶もありまする。
劇場内、昔と大きく変わって、シネコン風でしたけどね。
で、そのアーティスト、モノクロ、無声映画、おまけに画面のサイズも昔の4対3。
音楽だけで、どうなることかと思いましたけど、これがだんだん慣れてくる。
シンプルなストーリーで、観ていくうちに結果も容易に想像できるわけですけど、それでもしっかり魅せる演出なのでござる。
ラストは、胸のつかえがとれるようなお洒落な演出。ほろりと涙を流し、楽しい、嬉しい気分で劇場をあとに出来るのでござる。
多くの皆さんは、すでに観ておられるとは思いますけど、お勧め映画でござる。
主役の「バレンタイン」は、無声映画時代の美形のイタリア人大スター「バレンチノ」を意識しておったようで、なかなか魅力的。
でもって、新人女優役の女優さんが、彼のスーツに片腕を通すシーンは、なんとも切なく色っぽい。ニッポンの幇間(ほうかん)芸をパクッた、うまい演出でござった。
でも、なにより凄いのは、ワンコ。これが脇で大活躍、イヌ好きにはたまらんでしょうなぁ。
かつてアカデミー賞やらを総なめにしたというあの「タイタニック」を観て、「この映画、どこがいいの? 料金返せ!!」と思いましたけど、「アーティスト」は本物でござる。
優れたエンターテインメントと申しておきましょう。観た方が、ええどぉ!!