他人の権利や気持ちを軽視し
欺瞞に満ち全くの己中心の行動をする傾向のある人を
サイコパス、日本では反社会性パーソナリティ障害と
呼ぶそうです。
今回の尼崎のコンクリート事件の角田 三枝子容疑者。
その他にも池田小学校無差別殺傷事件の宅間 守。
東京・埼玉の連続幼女誘拐殺人事件の宮崎 勤。
等もそうではないかと思われます。
しかし、サイコパスの人格者全員が、
いつも、必ず、このような凶悪事件を
引き起こしてしまうかと言うとそうではありません。
ちゃんと職を持って働いていたり、結婚をして子供もいたり、
挨拶をすれば笑顔で挨拶を返してきたりと、
ごく普通の人物として、
社会生活を送っているのです。
ですので、凶悪事件を起こす人がサイコパスで
起こさない人はサイコパスではないと言うのではなく、
サイコパスの人の中には凶悪事件を起こす人がいると言うことです。
ちょっと変な言い方ですが、
凶悪事件を起こさないサイコパスは、
人としての心、良心を完全に無くしてはいないと
信じたいところです。
サイコパスの中で能力や知能が高い人は、
大規模の組織を作ったり、
あるいは、その組織に入り込み地位を得て
君臨し人々を支配しようとします。
そこまでの能力や知能が高くない人は、
中規模、小規模の組織の管理職や公的機関の管理職、
仲間内(サイコパスは仲間と言う感覚を持っていないかも?)とか、
家族の中でリーダーとして
自分より弱い立場の人を威圧的に支配しようとします。
学校、医師、お店、企業などに、
子供を心配する親として、生徒として、
お客として、顧客としての権利を主張して、
明らかに理不尽な要求を繰り返すような
モンスターペアレント系の中にも、
サイコパスは存在する可能性は大です。
もちろん、心理関係の仕事をしている人達も
サイコパスの格好のターゲットとなります。
そして、言葉では苦しいから変わりたいと訴えるが、
自分が変わろうとする努力が非常に少ない。
または、皆無ゆえに施療が進まない。
そして、トラブルを数多く引き起こす。
ー喚き散らしたり、怒鳴り散らす。
ーAのスタッフにBのスタッフに、
こんな酷いことを言われて傷付いたと言い、
Bのスタッフには、Aのスタッフに
こんな酷いことを言われて傷付いたと言う。
ーAのスタッフの悪口を他のクライアントに言いながら、
Aのスタッフの前では、Aを褒めあげる。等。)
今はどうか分かりませんが、
すこし昔には、このようなことによって
スタッフの人間関係をぐちゃぐちゃにされた
医療機関も少なくないようで、
医療機関によっては、
施療の受付を断る所もあります。
クラッシックコンサートや映画館で、
大きな声でぺちゃくちゃと話す人が一人いるだけで
そのコンサートや映画は台無しになるようなもので、
一人のクライアントのおかげで、
100人のクライアントを犠牲に出来ないと判断するのも
いたしかたありません。
その能力や他人を上の立場で支配する野心が無い場合には、
自分は駄目な人間、非力な人間、かわいそうな人間としてアピールをし、
友人、知人、家族や関わりを持った人の善意や罪悪感を操り、
寄生して弱い立場からターゲットを支配して生きていこうとします。
そして、寄生するターゲットを見つけ、
寄生する能力は、才能とも言えるほど長けています。
この場合、本当に苦しんでいるのか、
それとも支配して操ろうとしているのか、
表面上は見分けがつきません。
サイコパスの特徴として、ある人が言うには、
良心の異常な欠如。
他者に対する冷淡さや共感のなさ。
慢性的に平然と嘘を付く(息を吐くように嘘を付く。)
自分の言動に対する責任をとらない。
罪悪感が皆無。
絶大な自己中心的。
口が上手い。
と定義しています。
何故、このような人間が誕生し育つのか。
DNAレベルの原因が8割、
そして、成育環境が2割とも言われていますが、
今だ良く分かっていない脳の分野ですから、
何とも言えません。
他には、
事故によって脳の損傷やダメージが原因となることや、
脳内に出来た腫瘍が原因となることもあるようです。
一般の人は、関わらないことが一番ですが、
そうは言っても、私はサイコパスですと
名札を付けている訳では無く、
最初は、ごく普通の人物のように思えますから、
どうしても関わってしまうこともあるかもしれません。
そんな時に、甚大なる被害を被らないために
次のようなことに注意をしましょう。
相手が普通の人物から豹変し、
強引かつ無茶な要求をしてきたり、威圧的、暴力的であっても
「自分にも悪い所があるから。」
「自分さえ我慢すれば治まる。」
と言ったように、反発することや抵抗することをせずに
自分が折れて治めようとする傾向のある人は要注意。
サイコパスは、そこで終わりません。
際限なく押し込んできます。
また、理不尽な要求に耐えることこそ
美徳だと考えているようなイエス・マン的な人。
自分が悪い人か善い人か、
自分の価値や行いの正誤等を
他人からの評価や承認に委ね過ぎている人も要注意。
真の善意からではなく、
何処か自己評価の低さから、
自分を必要としてくれる人によって
自分の存在価値を感じようとする気持ちからの、
「困っている人を見たら放ってはおけない。」と、
手を差し伸べる人も要注意です。
ゲゲゲの鬼太郎に出てくる妖怪「こ泣き爺」のように
一度おんぶしてしまうと、おんぶした人が
押し潰れてしまうまでの負担に膨れ上がります。
ですから、関わらないことが一番ですが、
もしも関わりターゲットになった時には、
当たり前と言えば当たり前のことですが、
ここまでは良いけれども、これ以上は絶対に譲らないラインを
自分がしっかりと持っていることです。
ところでですが、
先日、友人が遊びに来ていて、
例のサイコパス診断テストに答えてもらったんですが、
お父さん、お母さん、姉、妹の
平凡な家族がいました。
ある日、お父さんが事故で亡くなり、
その葬儀で、お姉さんは、
妹と仲良く話していた
一人の男性に恋をしてしまいます。
数日後、お姉さんは妹を殺してしまいました。
何故、お姉さんは妹を殺したのでしょうか。
のこれです。
当然、私の予想は、
多くの人と同じような答えが返ってくると思っていたのですが、
即答で、
友人「お姉さんは、またその男性に会えると思ったから。」
私「え?あれ?」
ではと、もう一問。
また即答で、
友人「何々だから。」
私「あれ?あれ?」
催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計