
私もあれよあれよと
結構いい年になってきました。
当然のことながら
私は戦争体験がありません。
戦争については
両親が子供の頃に体験した被害者の立場の話。
(実際に艦載機による機銃掃射を受けたり、
空襲に向かう多くの爆撃機を見た。)
近所に戦争に参加したお爺さんからの武勇伝的な話。
(勇敢な人ほど戦死した。)
戦後教育での世界の国に迷惑をかけたという加害者的な話を
聞いて育ちました。
強盗、いや空き巣さえ聞いたことがない街で育った私にとって
戦争について子供の頃に感じていたのは
人を殺す怖さと殺される怖さ。
それと、
零戦や大和のヒーロー的なカッコよさへの憧れて
小遣いを貯めてプラモデルを買って
結構な数を作った記憶があります。
拒絶的でいて憧れ的であるという
今思えば変な感じです。
子供の頃は、
あこがれの部分が優っていたようで
ある日、
何かのオマケ程度のプラモデルではなく
辛抱強く何ヶ月も小遣いを貯めて
完成させたモーター付きの本格的な戦艦ヤマトのプラモデル。
購入まで何ヶ月かかり、完成にも数十日を要し
処女航海だと近くの海に持って行き浮かべ動かしたら
しばらく進んだかと思ったら見事に沈没。
そのショックたるや相当なものでした。
その後、自らが積極的に興味を持つこともなく、
誰かの話を耳にしながら
ぼんやりとした情報をつまみ食いのように
得ながらが少し前までの私。
大東亜戦争に関しては
中国や韓国、日本国内の左派と言われる人達の、
侵略戦争だという意見もありますし、
保守と言われる人たちの
自尊自衛の戦争だという意見もあります。
命令を受けて、あるいは受けずとも
国のためにと戦い死んでいった方々なのは間違いない真実。
国を守るためなのか、
略奪、侵略、国土を広げるためになのか、
どう言おうと、どう推察しようと、理屈をこねようと、
その真意を知っているのは本人だけ。
その命令を下した指導者の開戦責任、戦争責任はあるかと思いますが、
犯罪者かどうかは私には分かりません。
私の気持ちとしては、
世間や被害者への気持ちとは別に
自分の親や子が、
犯罪者として裁かれ墓に眠ったからといって
残った家族が、その墓に参る気持ちを持たないことを
良しとするような考えが蔓延した社会で
過ごしたいとは思えない。
情状酌量の余地のない犯罪行為をした相手に対しては
被害者はもちろん、私達も攻撃もしますし、
社会的な罰を求めます。
しかしながら、矛盾するようですが
その親にはその子を見放して欲しくはない。
それと同じく
もし、その時の政府が
左派であろうと保守であろうと、
国のためにとたった一つの命を投げ出した方々に
感謝の気持ち、誓う気持ち、
あるいは、お詫びの気持ちすら持てないとしたら、
そんな政治家や政府を信用することができないし、
その他の話も胸に届くことはない。
そんな心情を持つ人もまた心底好きになれるはずがない。
今の私は、そんな人間です。
催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計