心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

泥棒の香

2024年09月21日 | 雑感・愚見

 

1985年 神奈川県警はたっぷりと香水をかけた

39歳の男を窃盗罪で逮捕しました。

 

男は、約500軒から1億円にのぼる盗みを働いていて

香水の残り香が逮捕の決め手となったようです。

 

 

泥棒が入ったと通報があった家に警察が訪れると

「うん?またこの香りがするなあ。

今、捜査中の窃盗犯と同じ奴だな。」てな感じかな。

 

でもまあ犯行現場に香水の専門家を呼んで

まだ残る香水の香りから製品を割り出してもらい

製品の購入者を割り出して逮捕の流れじゃなくて

 

犯行現場から指紋や何やらで犯人を絞り込み、

容疑者を逮捕し行った家宅捜査で発見した香水が

容疑者の自供を引き出す決め手となったように思うのです。

 

纏った香水の量にもよるとは思いますが、

香水の残り香が犯行現場に、どれ位の間、

留まるのか分かりませんが、

何でまたわざわざ強烈で独特の香りのする香水を

身に纏って窃盗を働いたのだろうか。

 

その香水が犯人のお気に入りで

犯行の際にというより日常的に纏っていたので

その香りに馴染んだ自分は、

放つ香りに気が付かなかったのか、

 

犯人の中には、上手くやれている自分を誇示するために

犯行現場にバラの花1輪とかサインとかの痕跡を

あえて残す犯人もいたりするようなので

それと同じ気持ちからかも知れません。

 

表の舞台で名前を広めることが無理な場合、

自分の身に捜査が及ぶ危険性が高まるけれども

警察から二つ名で呼ばれる位に

自分をアピールしたかったのかも。

 

犯行を終えたその日の夜に眠りにつく時、

今頃、警察では『お洒落泥棒』なんて名前が付けられて

私の逮捕に躍起になっているんだろうなと

ひとり悦に入っていたのかも知れません。

 

漫画『ファブル』の中で主人公のアキラが

真黒組の若手中堅組員の黒塩(クロ)から

裏社会で裏社会で名前を残し、生きた証を残したいと

弟子入りを志願された時に

 

アキラの言葉

「名前を残したいとか、生きた証とか

そういう痕跡すら全く残さない、存在を知られない、

それがこの世界のプロや!」

 

窃盗犯に一流とか言いたくは有りませんが、

犯行現場に凡ミスで痕跡を残したとしたなら

まあ自惚れが過ぎた二流の窃盗犯ですし、

 

承認欲求からあえて痕跡を残したにしても

やはり二流の窃盗犯であったのは確実かな。

 

真の一流の窃盗犯は、

自分を特定されるような痕跡は一切残さないだろうし、

当然のことながら、あえて痕跡を残すような真似をせずに

派手な生活をすることもなく

完全に一般社会に溶け込んでいるのだと思います。

 

完全に素性も面も割れていても

派手に活動し続けるルパン三世は、

現実の世界では、まあ有り得ないことっす。

 

 

 

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