心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

反応性の拡大

2013年01月30日 | 催眠療法



初回の催眠誘導で、

被験者の反応性が弱かったとしても

被験者が誘導体験を重ねる内に

反応性が高まっていくことがあります。



そして、これは

日を改めて行う誘導についてもそうですし、

その回の誘導において、

同じ誘導を繰り返すことによっても

その効果が得られます。



しかし、要注意点としては、

同じ回の誘導の中で同じ誘導を繰り返すと言う事は、

反応が弱いながらも何らかの反応が起きていることが大前提であって、

全く反応していないことに対して、

繰り返し反応を求めてしまうと

被験者が「私は催眠体験が出来ないんだ。」

と言うような気持ちを大きくしてしまい逆効果となります。



そのような場合は、

その誘導に固執せずに

被験者が反応を示しやすい誘導へと変更することが

大切になります。



さてですが、

被験者に弱いながらも反応を見て取れた場合、

その反応性を促進させるために

その誘導をただ繰り返すのではなく

被験者に反応をしている事を知らせ、

そして、

その反応程度が十分である事や

その反応が素晴らしい反応であることを

被験者に伝えることによって

反応性が高まっていきます。



そして、一つの反応性が高まると、

それが全体の反応性の高まりへと繋がっていきます。

つまり、催眠への没入度が深まるのです。



このような部分反応が拡大していく人の心理反応は、

何も催眠誘導だけではなく一般的にも見られます。



人は、自分の何か一つ(部分)を

繰り返し褒められている内に、

褒められている部分だけではなく、

次第に自分の全てが褒められていると思うようになり、

その他のことにおいても

自信が持てるようになることがあります。



「恋をすれば女性は綺麗になる。」

「恋をしている女性は綺麗だ。」

と言われたり、

「彼女がいない男性よりも、彼女がいる男性の方がもてる。」

と言うのも、もしかすると、

愛される刺激や

喜びを与えることが出来ているという刺激を、

繰り返し経験することによって

部分が全体に広がった効果なのかもしれません。



このような人の心の働きを考えると、

子供の得意な科目を褒めることを繰り返すと、

自然と苦手な科目も伸ばすことが出来たり、



ある人が

他人に対しての行為であろうと、

自分にしてくれた行為であろうと、

優しさを示したちょっとした機会があった時に、

すかさず、

「とても嬉しいよ。ありがたかった。

君って(あなたって)優しいね。」

と言った具合に伝えることを

何度か繰り返すことで、



その相手から自分に対して向けられる優しさが、

その時だけ、それに関してだけではなく、

全体に広がることが期待出来ます。



そして、時には、

広がった優しさが恋愛感情へと

高進することも無きにしも非ずです。


催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計


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