２０１９年 アメリカ・ペンシルべニア州で
不当逮捕された３１歳の男が出所後、
炎上するパトカーに遭遇し、
男は、何のためらいもなく
炎上するパトカーの中から警官を救出し
称賛を受けました。
１９７０年代のアメリカで
未成年の男が盗み目的で学校に侵入した際に
天窓を踏み抜き重傷を負いました。
少年の両親が賠償を求め裁判を起こしたため
学校は賠償金を支払うことに。
不当逮捕されて収監された男性の行動、
警察には不信感や怒りを持っていても
不思議ではありませんが、
それはそれ、あれはあれ、これはこれで
今人として自分がすべきこと、出来ることを
勇気をもって行動したことは
誠に素晴らしいことだと思うのです。
一方、盗み目的で学校に侵入し、
天窓を踏み外して重傷を負った少年の両親の態度、
盗み目的で侵入したのは、それはそれとして、
可愛い我が子が重症負ったのは、これはこれとして、
学校施設側に賠償を求めて訴えた。
突っ込みどころ満載の賠償金要求ですし、
これが認められたのも驚きです。
全く違うそれはそれ、これはこれではありますが
臨床心理とか催眠療法では
本来は分けることが出来ないものを分けてしまう
スプリッティングと言われる手法があります。
心優しい自分と冷たい自分。
弱い自分と強い自分。
明るい自分と寂しがり屋な自分。
と言ったように分けることで
良き結果をもたらす手法ではあるのですが
上手く使えば、称賛を得られたり、
間違って使うと目先の利益を得ること以上に
もっと大切なものを失う結果となることもあります。
