2019年 南アフリカで遺族らが葬儀費用のため
死亡保険金請求をしていたにも関わらず、
保険会社が支払いを渋り続けていたために
遺族らが保険会社に遺体を持ち込むという
強硬手段にうってでました。
ビニール袋に包まれた遺体を
目の当たりにした保険会社は、直ちに支払いを完済。
シフィソさんの遺族であるムチャーリーさんと
彼女の叔母は、何度も保険会社の事務所に出向き
保険金の約224,000円について
尋ねてはいたのですが
毎回、保険会社からは
「死亡が証明されるまで支払えない。」
「審査中」
との答えしか返らず
葬儀が出来ない状態に豪を煮やした遺族らは
遺体安置所と葬儀会社に事情を話し、
遺体袋に入った遺体を保険会社に持ち込みました。
そして、遺体に身分証明書と死亡証明書を添えて
窓口のスタッフに突き付けたところ
直ちに手続きをして保険金が支払われたとのこと。
この保険会社を善なる会社だとして考えると、
保険金詐欺なんてものが珍しくないので
提出された書類だけで即決裁とはいかないのでしょうし、
色々と忙しく人員不足のために死亡確認の調査に
まだ取り掛かってはいなかったんでしょう。
遺族側にとっては人員不足なんて事情は関係ないことで
保険契約通りに物事を進めてくれないことに対して
怒りが湧くのも当然です。
今回の一件がメディアにも注目されてしまったことで
あの保険会社は、実際の遺体を持ち込まなければ
保険金を支払わない。
とか、
あれこれと理由を付けて保険金の支払いを渋る。
何て噂が広がってしまったとしたら
大きな痛手となってしまいます。
メディアの取材に対して、
私達遺族は、一刻も早く彼の葬儀を行ってやりたかった。
書類に不満なら実物をみせれば
納得しない訳にはいかないだろうと遺体を持ち込みました。
すると、審査がどうこうと一言も言わずに
支払いがなされたのです。
無くなった夫のために
ちゃんとした葬儀をあげてあげたいと言う気持ちが、
今回のような強い行動に繋がったのだと思うのです。
その人間の本当の価値は、亡くなった時に分かる。
なんて言う人がいますが、
天に召される前に保険会社まで担ぎ出され
一仕事させられた夫ですが
幸せな結婚生活を送っていたのかと思ったりします。