１９８３年 アメリカ・バージニア州で
父親の墓を掘り起こし死体から金歯を抜き取った
兄弟が逮捕されました。
金歯にスイス銀行の口座番号が刻まれていると
考えたためだったようですが、
それらは彼らの妄想でしかなかった。
私が東京のクリア研究所に
相談に来られた２０代の女性は、
歯医者で健康な歯であるにもかかわらず
全てを抜歯していました。
女性が抜歯を望んだ理由は、
歯に通信機が仕込まれていて
自分の話すことを全部聞かれているし、
どこの誰か分からない人から
話しかけられていたからとのことです。
当然なことながらレントゲン写真の結果、
通信機の存在は確認できず、
レントゲン写真を見せて説明をしても
その女性は、抜歯を強く望んだそうです。
歯医者からは、本気であることを何度も確かめられ
さらに後々問題にならないように
求められた承諾書だったかに署名してから
抜歯をしたようです。
そして、当然のことながら
抜歯の結果は、女性の症状は特に変わらず。
女性が言う症状は、言うまでもありませんが
精神的な問題が起こしている妄想です。
このような精神状態に陥った方に
通信機器など埋め込まれていない的な
ごく当たり前の話をしても
通用することはまずありません。
その彼女が体験していることは事実なので、
彼女の事実を認めて受け入れることから
全ては、始めることになりますが
その方の心の混乱状態は、かなりのものです。
このような症状を訴える方には、
取り組みようがあるにはあるのですが
施療を続けるとそれらの症状が改善したり
解消したりするとは、
私には簡単に言うことは出来ませんし、
寧ろ難しいと言わざるえません。
ではあるのですが
似たような症状を訴えるクライアントが
施療を続けたことで
ほぼ症状が無くなったこともあるので
症状の改善解消が無理だと言うのも違ってきます。
このような差は、個人差によるものなのか、
施療回数の違いによるものなのか、
私がピタッと嵌るポイントにアプローチを出来たか、
そうでなかったかの違いなのかも知れませんし、
その全部がピタッと嵌った時に
そのような奇跡的な結果が起きるのかもしれません。
バージニア州の兄弟の行動が
病的な妄想によるものだったのか
色々な事実や状況から可能性があるとしての
行動だったのか分かりませんが、
日本の場合、殆どが火葬なので
墓を掘り起こすなんてことはないとは思いますし、
まあ土葬であっても普通はやりませんね。
土葬が多いアメリカの場合、
墓を掘り起こすことは可能でしょうけど
他人の墓ではなく我が父の墓であっても
掘り起こしたら犯罪行為となるんですね。
お墓を管理している部署の人に
許可を得たら何の問題も無かったとは思うのですが、
許可を得ることが出来なかったんでしょうかね。
しかし、
怖くないのかなあ。気持ち悪くないのかなあ。
私なんか土葬した墓を掘り起こすなんてした日には、
その光景が脳裏に焼き付いてしまって
しばらくどころか長～い期間、安眠どころか
日常生活にも悪影響を及ばすことになりそうです。
なったらなったで
催眠の技法と心理療法の技法を使って
必死に何とかするしかありませんが、
なるようなことに
最初から手を出さないのが賢明です。
