心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

⑲後からそれは起きた

2018年10月12日 | 催眠誘導

まだ私が、東京クリア研究所で

催眠療法に取り組んでいた時のお話ですが、

一人の男性と共に

会食恐怖の改善に取り組みました。


過去に受けたことのあるカウンセリングが

その男性にどのような影響を

与えたのか分かりませんが、

その男性は、催眠入ることに拘っていました。


初回面接で催眠誘導を行ったのですが、

上手く催眠に誘導が出来ません。


その後、良い反応が得られないまま

数回の施療を催眠誘導に費やした時に、

催眠は一旦横に置いて

問題解決に主眼を置くことを提案しましたが、


その男性は、催眠誘導を求めたので

色々な角度から催眠誘導を試したのですが、

その男性は十分な催眠に入ることが

出来ないままでした。


0回目を過ぎた頃だったでしょうか、

その施療の終了後に、

男性から「施療の費用を捻出できないので

今回の施療が最後にさせてもらうつもりです。」

との告白がありました。


私は、今まで来て頂いたことに感謝した後に、

最後にもう一度だけ

確認させてもらいたいことがあると言って、


催眠に入ることが目的だったのか、

外食が出来るようになることが目的だったのかと

と質問をすると、

当然のことながら男性の答えは、

外食ですと返ってきます。

 

そこで、私はある提案をしました。

私の次かその次の休日に

一日付きあってもらえるかどうか。


そして、

それがOKであるなら

あなたの問題が改善出来るかどうかは、

約束できないけれども

施療室で出来ない取り組みを

したいと思っていること。

 

男性からOKをもらったので、

さらに続けて、

その日に私が男性に求めることに

絶対にNOを言わないことを

約束できるかどうか。


それにもOKをもらって取り組んだことは、

男性にとってかなり厳しい取り組みでしたが、

男性が、最後まで頑張りぬいてくれました。

そして、

夕方には、私と一緒にファミレスに行って、

ほぼ満席の店内で食事をとれるレベルまでに

なっていました。


そして、面白いことが起きます。


食事をとっている時に、

男性が催眠を体験したかったなあと言ったので、

ならばとテーブルで向かい合わせのままで

催眠誘導を行うと、

あれほど催眠に反応しなかった男性が、


ものの数分で椅子から立てなくなり、

自分の名前が言えなくなり、

テーブルを軽くコンコンと叩くと

いくら本人が座ったままでいようとしても、

立ち上がってしまうまでになります。


問題が改善し、催眠も体験出来た時の

男性の満足した表情は忘れることが出来ません。


問題が改善したことで

男性に働いていた催眠体験を邪魔する

三大要因の何かが消えたようです。


催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計


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