心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

㉕無防備

2019年01月25日 | 催眠誘導

リラックス状態になることは

危険に対する備えを解除することになります。

 

誘導者が被験者をリラックス状態へと導くために、

誘導者が一定の誘導技術を身に付けておくことも

大切なことではあるのですが、

 

快適な室温、落ち着ける空間等、

催眠誘導に出来るだけ適正な環境を整え、

誘導者への信頼を得ること等が、

一定の技術を身に付けるのと同等に

重要な要素になります。


誘導のための適正な環境ですが、

空間の色調、広さ、様式、雑音等々、

全ての被験者にとってピッタリと当て嵌まると

言えるようなものはありませんが、

以前、書かせてもらったことを参考にして

環境を整えておくことになります。


誘導者は、被験者から

全面的な信頼を得れるに越したことはありませんが、

初回面接で大きな信頼を得なければならないと思うと

心にゆとりがなくなり逆に作用することがあります。

 

なので初回の面接である程度の信頼を得て、

次回、その次と面接、誘導を繰り返しながら

信頼が増していけば良いと思って取り組む方が、

却って良い結果に繋がるように思います。

 

面接、誘導毎に、

被験者が環境を受け入れ、馴れ親しんでもらい、

誘導者への信頼を深めてもらえただけ

被験者のリラックス状態が

深まっていくことになります。


前回、催眠におけるリラックス状態、催眠状態は、

睡眠状態ではないと言いましたが、

適正な環境が整い、ある程度の施療者への

信頼が得られたとしても、

 

一定の誘導技術を備えていないと、

被験者を全くリラックス状態へと導けなかったり、

睡眠状態へと入っていることを

見過ごしたりしてしまうことがありますが、

 

それとは別に、

誘導者が一定の技量を備えていたとしても

被験者の最後の防衛とでも言いましょうか、

リラックス状態にならないように

無意識に睡眠状態に入る選択をする被験者がいます。


リラックス状態から集中力が途切れて、

睡眠状態に入ってしまう場合には

まだ良いのですが、

被験者の防衛によるものである場合には、

誘導前に解決しておかなければならないものが

残っている可能性があることを示しています。


催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計


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