1991年にイタリアとオーストリアの国境近くの
エッツ渓谷の氷河をハイキング中のドイツ人によって
推定5300年前に凍結したミイラが発見されました。
アイスマン(エッツィ)と呼ばれる男性のミイラは、
科学史上最も偉大な発見の一つだとされ
青銅器時代のヨーロッパ人の生活を知る
大きな手掛かりとなっています。
遺体は凍結し、自然にミイラ化したもので
皮膚には60個以上の入れ墨があり、
5300万年前には
もう入れ墨の風習、文化があったようです。
羊や山羊の皮を縫い合わせた皮のコート、
藁が詰められた熊の毛皮で造られた厚底の靴、
頭には熊の毛皮で作られた顎ひも付きのフード、
作りかけの弓矢と
純度99.7%の銅製の斧を所持しており
身体には多くの傷の中で
矢を射られたと思われる傷跡と
何かの鈍器で側頭部と後頭部を殴られた傷跡が
死亡原因とされています。
最近になって発見された胃の内容物から
彼が亡くなる前の行動等、
色々なことが推定されています。
世界には共通の呪い関係が好きな人がいるようで
この発掘作業に携わった人の中で
7人の法医学者、第一発見者であるジモン夫妻の夫、
ジャーナリスト等が相次いで死亡したことから
オカルト好きの人達は、
アイスマンの呪いと言っているようです。
でも発掘作業に関わった人が数百人もいるので
呪いにするのには、ちょっと無理があるかな。
このアイスマンの発見によって
それまで考えられていた
いくつかの最古の何々が修正されています。
今まで私達が学んできた歴史は、
残された書物の点と点の間を
有力な推察で埋めて繋いだものですし、
ダーウィンが唱えた進化論等も
AとCを繋ぐBが発見されていないことから
進化の過程に論争があったりするのですが、
Bが発見されたり、進化論が根底から
覆るような何かが発見されると
見てきたものものや聞いたこと
いままで覚えた全部
でたらめだったら面白い
そんな気持ちわかるでしょ♬
ブルーハーツの
情熱のバラ状態になる訳です。
価値観なんてものは尚更で
私達は、過去の価値観が崩され
新たな価値観に置き換わっているものを
数多く知っていると思います。
長い時間をかけて変化したものや
何かの一つのきっかけで
一瞬に変化したものなど様々です。
私達の悩みの原因となっている
何かの価値観の傍に
悩みをぶっ飛ばす新たな価値観は
地中に埋もれている訳じゃなくて
心の視野を広げると内外に
ちらほらと見えてきたりするものです。