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地方の反乱が始まった?

2009-02-06 22:06:03 | アラカルト
大阪府知事の橋本さんが、国土交通省相手に「けんかを売っている」。
「けんかを売っている」と言っては、コトバが悪いのだが抵抗をしている。
それが、今日のテレビのニュースや新聞各社が取り上げている橋下知事「国の負担しない」に国交相「できる話でない」だ(紹介記事は朝日新聞)。

実は、昨日地元以外ではニュースにならなかったコトがある。
それが「設楽ダム建設調印」だ(紹介記事は中日新聞)。
構想から40年近くの時間を経て、やっと建設調印となったのだが、今や「本当にこのダム必要なの?」と、言われ始めている。
「治水・取水・農業用水・工業用水」と言う、「多目的ダム」というコトだが、なんてことはない「造ることが目的のダム」となっているだけなのだ。
と言うのも、建設目的となっているコト総てが、その時々の社会事情によってコロコロと変わっただけに過ぎないからだ。
もちろん、今でも建設反対の運動は続いている。
個人的には、取りやめてもらいたいと思っている。
と言うのも、必要のないモノに国の税金+地方税が投入されるためだ。
愛知県民としては国税+地方税と言う二つの税金を支払って、必要のないモノに使われると言うのは、納得がいかない。
「走り出したら止まらない」のは、このような巨大事業にありがちなことだ。
そしてこれまでは首長さんたちは、明快に反対をしてくる事がなかった。
まぁ、愛知県の首長さんでは無理だと思っていますけど・・・。
その意味で、橋本さんの態度は「国に抵抗をしている」ように思える。

このけんかは、国に対してけんかを売っているというよりも、「霞ヶ関」にけんかを売っているように思える部分が大きい。
その「霞ヶ関」の先にあるのは、霞ヶ関の外郭団体や特殊法人などだろう。
ところで、関空だけではなく関西で問題になった神戸空港は、その後どうなったのだろう?
HP内のデータを見ると、決して順調のようには見えないのだが・・・。