日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

イロイロなところで「変化」が求められている

2009-10-14 16:19:32 | アラカルト
時折、チェックさせていただく地方紙・静岡新聞のWEBサイトに、川勝知事が全国知事会脱会を検討 「出席に値せず」という記事が掲載されていた。
ご存知のように、川勝さんという知事さんは民主党の支持を得て、知事になった方だ。
民主党の支持を得るまでもなく、若い首長さんたちがここ2,3年生まれている。

そんな首長さんたちと、県知事歴3期・4期という十二分に経験をもっている(=それなりにご高齢)首長さんたちが一同に会するのが「全国知事会」という会議だ。
この会議そのものの存在を大きく知らしめたのは、おそらく宮崎の東国原さんや大阪の橋下さんの登場によるコトロが大きいように思っている。

とは言うものの、「全国知事会を脱会する」というコトを言った知事さんは、いなかったように思う。
「脱会」理由が財源取りに終始しているからという。
これまで首長さんの大きな仕事というのは「国から財源をどれだけ持ってくるのか?」というコトだったように思う。
もちろん同時に「公共事業」もそれに含まれている。
だからこそ、中央に太いパイプがある人が、首長さんとして選ばれてきたのだ。

それだけではなく、与党に対しての「圧力団体」という側面もあるはずなのだ。
それを如実に現しているのは、大阪の橋下さんだろう。
メディア露出度が高いだけではなく、やや過激とも取られるような発言は「地方の声」として取り上げられやすい。
「陳情型」→「モノ言う株主型」になってきたというと、分りやすいかも知れない。
だが、いずれにしてもその目的は「財源確保」が、メインだったのではないだろうか?
東京の石原さんの「オリンピック開催で東京再開発」という手法も、結局のトコロ「財源確保」であることには変わりない。

首長さんたちの言う「地方分権」を本気で実現させるためには、「財源確保のため」よりも先に「地方のヴィジョン」が語られる必要があるのかも知れない。
そこに描かれるヴィジョンは、もっと地方色豊かなものであって良いだろうし、むしろそうあるべきなのではないだろうか?

今問題になっている「空港建設」などの問題も、「地方空港を作る」コトだけが優先されたために、同じような問題を抱えた地方空港をたくさん作ってしまったのでは?
「隣の県には空港があるのに、我が県にないのはおかしい!」的発想から、知事会も脱却する時代に来ているというコトなのだと思う。

地方の首長さんにも「変化」が求められているというコトだ。