Yahoo!のニュースに「おせちが届かない」という、記事があった。
「毎年のように『おせち』トラブル」が、発生するな~と思いながら、この記事を読んでいた。
毎日新聞:年末年始のおせちのトラブル 過去には「スカスカ」「偽キャビア」
諸般の理由から、年末年始は帰省せずに自宅で過ごすようになった。
1人で過ごすお正月は寂しいでしょう?と思われるかもしれないが、元々一人暮らしなので日々の延長でしかなく、特段寂しいという気持ちは起きない。
もう一つ寂しくない理由が、元旦から大手スーパーがお店を開けてくれるので、おせちなどのお正月料理を用意しなくても、困らないからだ。
とはいえ、2,3品はおせちまがいの料理を作るようにはしている。
お煮しめなどは、おせちでなくても普通に食べられるお惣菜だし、栗きんとんなどはさほど手間がかからず、お正月気分が味わえるからだ。
なにより「ひとりおせち」をつくると、材料費だけでもバカにならないし、買うにしても「一人用おせち料理」等が、通販を含め販売されてはいないからだ。
とはいえ、世間では「おせち」を通販で購入する家庭が増えているのだろう、11月位から通販サイトで「おせち予約」の文字を見かけることになる。
そして、毎日新聞の記事のように毎年この時期になると「おせちトラブル」が、発生する。
「重箱に、商品が入っていない」とか「偽キャビア」等は論外だが、通販サイトで購入したおせちが遅延する、ということは、ある程度想定できるのでは?という気がするし、逆に「名店の高いおせち」でなくても、デパ地下でおせち料理を購入して、自宅のお重に詰めてもよいのでは?という気がしている。
というのも、クリスマスケーキも同じだが、ある特定の日にちや期日にしか「商品価値がない」という商品を、通販で購入するということは、購入者側にとって、リスクが高いからだ。
例えばクリスマスケーキなどは、予約を受け付けた通販サイトから製造する企業は、12月の初め頃から製造を始めないとクリスマスに間に合わないと、言われている。
そんなに前から作っていたら、傷んでしまうでしょ!と怒る方もいらっしゃるかもしれないが、今の冷凍技術とクリスマスケーキで使われる主な材料である生クリームなどは冷凍ができ、新鮮な果物を後乗せしたり、別途でつけるという方法があるからだ。
元々「おせち料理」は、お正月三が日位は火を使わなくても食べられるように、と「日持ちする料理」として考えられたものでもある。
今の冷凍技術を考えれば、食品工場でおせち料理をつくり始めるのは、相当早いのでは?と思っている。
逆にそれくらいの日程で造り始めないと、この年末にはつくり終わらないだろう。
例え出来上がったとしても、それを運ぶ運送会社にとっても、この時期は高速道路などの渋滞が起きやすい時期でもある。
当然のことながら、お届けの遅れが出やすい。
そのようなコトを考えると、通販は便利だがそれなりのリスクを取る、という買い物の仕方をする必要がある、ということでもある。
日本の運送企業は、とてもまじめで時間に正確だと言われているが、運送会社は個人の荷物を一つだけ運んでいる訳ではない。
大量の荷物を運び、個人宅へ届ける為に係る労力とリスクを考えれば、時期限定の食品を通販で購入する、というリスクが見えてくるのでは?
生活者も、自分のことだけ考える時代ではない、ということだという気がする。
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