「ここ10年で最強の台風」と言われた、26号が昨夜から今日にかけ日本の太平洋側を駆け抜けていった。
その余波はまだ続いているようで、今日の名古屋は「台風一過」の青空が広がったものの、1日中強い風が吹いた。
被害も各所に出ているようで、特に伊豆大島の被害は甚大だったようだ。
災害お見舞い申し上げます。
午前中、PCを開けることができずお昼になってやっとPCを立ち上げ、ネットでニュースチェックをしようとYahooのトピックスを見たら、伊豆大島の被害が余りにも甚大なのに驚いた。
それだけではなく、伊豆大島に「特別警報」などが発令されていなかった、と言うコトにもっと驚いた。
今回の台風26号は、日本に接近すると予想された時点で、気象庁が「ここ10年で最強」と言うコトが発表されていた。
通勤時間帯に台風が最接近すると予想されていた首都圏では、帰宅をせずに職場近くのホテルに泊まり込むことを決めたビジネスマンで、予約が一杯になったというニュースもあった。
これだけ事前情報がありながら、「特別警報」が伊豆大島に出されなかった、と言うのが気象に詳しくない私にとっては、不思議でならなかった。
そして、その理由が明らかになるにつれ、「警報発令基準」だけでは対応できない地域は、伊豆大島以外にも沢山あるのでは?と言う気がしてきた。
既にニュースなどで報道され知ったと言う方も多いと思うのだが、「特別警報」が出されなかった大きな理由が、観測地点などが基準に達していなかった、と言うことのようだ。
伊豆大島は、離島の中でも比較的大きな島だという記憶がある。
とすれば、沖縄~鹿児島の海域を含め、日本には小さな離島が沢山ある。
国土面積は広くなくても、日本の海域が広い理由の一つは、この小さな離島が数多くあるからだ。
伊豆大島のような比較的大きな離島でも、この様な「基準」を満たさない為に「警報が発令されない」とすれば、各地にある離島も同様だと考えるべきだろう。
そこで生活をしている人達のことを考えると、「基準」とは別に「きめ細やかな対応」ということが必要なのでは?
「基準」ということは、とても大切だと思う。
ただ、その「基準」に対して疑問や柔軟性ということを持たせることもまた、大切だと言う気がする。
特に今回のような場合は、四角四面の考え方ではない、柔軟性があれば助かる命もあったのではないだろうか。