百貨店が大手スーパーに、「小売の雄」の座を明け渡した感を持っている方も多いと思う。
日曜日になれば、それなりの人が集まっている百貨店だが、平日の昼間は閑散としている売り場が目立つ。
元気が良いのは、「デパ地下」くらいだろうか?
そんな百貨店でも、人気があるイベントのは「物産展」だ。
この「物産展」が開かれている催事場は、人でごった返していることが多い。
特に「北海道」と「京都」の物産展は、人気が高いようで、年に2回くらいは開催されているのではないだろうか?
そんな「物産展」のイベント広告が、新聞の折り込みチラシに入っていた。
今回の物産展は、「岩手」。
「東日本大震災」以来、東北支援を兼ねて、東北地方の物産展の開催が増えているように思う。
「東北支援」と言っても、お客さん達の目的は、日頃なかなか目にすることができない「東北の名物」。「被災地の食べ物を買う」と言うのは、楽しみとともにチョッピリ社会貢献をした気になれる商品なのかも知れない。
美味しそうに並ぶ岩手名物の写真の下に、小さく「自分で作ってみませんか」という文字がある。
どうやら、「岩手名物の冷麺の麺を、自分で作って食べる」というイベントの告知のようだ。
もちろん、自分で麺を打って→切って→ゆでて・・・と言う訳ではない。
既に打ってある麺を切って、出店しているお店の人にゆでてもらい、自分で盛りつけをして食べる、と言うことのようだ。
この広告を見て、「新しい物産展のアイディアかな?」という気がした。
実は冷麺だけでは無く、琥珀を使ってアクセサリーを作る、と言うイベントもある。
「材料費+参加費」合わせても、3,000円以下。
出店をしているお店と同じ、と言う訳にはいかないにしても「自分で作る」という楽しみは、参加費以上のものがあると思う。上手・下手というのでは無く、「自分で作る楽しみ」というのは、お金では代えがたいモノがある。
特にお子さんなどは「モノを作る」ということは、決して嫌いでは無いと思うし、そこから新しい家族のコミュニケーションが生まれるかも知れない。
この様な「モノを作るイベント」と言えば、東急ハンズが有名だと思う。
季節イに合わせ、この様なイベントを年に何度も行っている。
イベントをやっていると、「何をやっているのかな?」とおもって、集まる人も多い。
集客という意味でも、この様なものを作り参加イベント」は効果がある様に思う。
もしかしたら「ものづくり参加イベント+物産展」という催事は、百貨店の定番となっていくかも知れない。