日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

絶妙なタイミングのブルガリの広告

2014-02-14 18:57:28 | マーケティング

全国的に、大荒れのお天気となったようだ。
お天気とは関係なく、今日は「ヴァレンタイン・デー」。
「小学生の息子さんにだけは、もらったチョコレートの数では負けたくない!」と言う、お父さん達もいらっしゃる様だが、ここ数年の傾向として「義理チョコ・減少、自分ご褒美チョコと家族への感謝チョコ・急上昇」と言うことらしい。

昨日、外出した帰りデパ地下に寄ったのだが、思う程込んではいなかった。
「高級チョコ」と言われるチョコレート売り場ほど、昨日の夕方は人が少ない。
ショーケースを見てみると、2,000円~3,000円前後のチョコレートは既に売り切れ。
むしろ、お手頃価格で分けられる数があるチョコレート売り場が人気だった。
と言うことは、昨日の夕方チョコレートを買いに来ていた女性達は、「義理チョコ」買いだったのか?

そして、ヴァレンタインが終わると、1ヶ月後にあるのが「ホワイト・デー」。
今日の新聞のある百貨店の折り込みチラシでは、既に「ホワイト・デー」向けの商品が掲載されていた。
掲載されている商品を見ると、高級チョコよりも値が張る商品が並んでいる。
何よりも驚いたのが、今日のブルガリの刷り広告だった。

全面広告と言う、大きな広告に婚約指輪が一つ。
どうやら今日から発売される「新作婚約指輪」の広告のようなのだが、何とも絶妙なタイミングだ。
上述した通り、ここ数年の「ヴァレンタイン商戦」の傾向は、「義理から自分、家族」という方向へと動いている。
その中には「本命チョコ」の比率も増え始めているようなのだ。
もちろん「本命」となれば、用意するチョコレートも義理とは違うだろうし、「チョコレート+α」と言うことになるだろう。
中には一生懸命に作った「手作りチョコ」、かもしれない。
「その思い応えるブルガリの新しい婚約指輪はいかがですか?」と言っている様に思えるのが、今日のブルガリの広告だった。

ブルガリと言えば、フランスの高級宝飾品店。
多くの女性にとっては、憧れの宝飾品店だ。
果たして、1ヶ月後ブルガリの新作婚約指輪を手にする女性は、どれほどいるのだろう?
そちらも気になる、広告だった。