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経済と戦争・・・試されている日本

2014-03-20 06:00:50 | 徒然

このところ、きな臭い話題が目立つ様になってきた。
特に、朝日新聞の一面に掲載されている「G8崩壊か」という見出しを見て、とても嫌な気分になった。
朝日新聞:2014年、3月20日一面

ことの発端は、ロシアのウクライナへの侵攻だ。
「侵攻」という表現が良いのかわからないが、ウクライナの人達からすれば「ロシアが自分達を征圧してきた」という気持ちがあるのでは?と、想像している。
このロシアのウクライナ、クリミア半島の征圧に対して、米国をはじめEUが制裁を次々と発表している。
ロシア側とすればクリミア半島と言う旧東西冷戦の接点となる「武装の拠点」を西側に渡すことは、ロシアの国力低下ということなのだろう。
だからこそ「内政干渉」という言葉を使い、米国やEUの「制裁」をかわそうとしているのだと思う。

そして、ロシアだけではなく東アジアの大国の動きも、とても気になる。
経済の発展とともに、軍事力強化という発想は20世紀初めの発想だと思うのだが、その様な発想が未だにまかり通っている。
いくら「ITだ!情報が世界を制する」といっても、古い感覚の国の指導者は「目に見える力=軍備力」が、経済とともに「強い国」の象徴とだ考えているのだという気がする。

その様な国際情勢の中、日本の立ち位置が注目されている様な気がする。
と言うのも過去の世界中を巻き込んだ「大戦」の発端の一部には「経済の不安(=世界的経済の行き詰まり・世界恐慌)」があり、経済の行き詰まりを外に目を向けさせ、「戦災復興」という名の「経済成長」を繰り返しているからだ。
幸いなことに、日本は「第二次世界大戦」後、国内が戦火に見舞われたこともなく、日本の自衛隊が他国の市民に銃口を向けたことも無い。
この事実を考えると、このきな臭くなりつつある世界情勢の中での日本の立ち位置が、見えてくる様な気がする。

もちろん、「米軍の傘の下」によって戦火に見舞われることがなかった、と言うことも言えるかも知れない。
しかし、それを抑制させた大きな力は「憲法九条」だったと思う。
その精神と日本の経済発展を支えてきた「市井の力」は、世界にもっとアピールできるモノだと思う。
それらを「外交」という、「知力のけんか(と言うと、物騒な感じがするが、「交渉力」と言えば良いかもしれない)」で、まとめることができるのもまた、日本なのではないだろうか?

3年前、世界中の人達が「東日本大震災」での日本人の行動力に賛辞が送られた。
以来、日本人の行動そのものが世界中から注目されている。
その代表である、政治家はその事実をもっとしっかり考え、国際舞台で発揮すべきなのでは?
そしてそれが「今でしょ!」ということだと思う。