日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

「男の娘」・・・これも一つの時代の象徴なのか?

2015-11-17 20:51:25 | CMウォッチ

Yahoo!のトピックスを見ていたら「男の娘」という、言葉があった。
Yahoo!トピックス:注目の゛女装男子”需要広がる背景は?(オリコン)
私はてっきり「おとこのむすめ」と読んでしまい、「一体なんのことやら???」と思ってしまった。
正しく(?)は「おとこのこ」と、読むらしい。
女装をする可愛らしい男子のコトらしい。

この記事を読んで思い出したのだが、しばらく前、話題となったCMがあった。
資生堂の「High School Girl? メーク女子高生のヒミツ」というCMだ。
資生堂公式(Youtube):「High School Girl? メーク女子高生のヒミツ」
確かにこのCMを見る限り、綺麗にメイクをした男子高校生が、女子高校生に見えてしまう。
もちろん、そのように見えるのは「資生堂」の商品とメークを担当されたスタッフの力によるもの。
出演している男子高校生たちも、実は現役男子高校生モデルとして活躍をしているので、それなりの美貌(というべきなのか?)の持ち主ということもあったと思う。
ただ、このようなCMが堂々と流れ、話題になるコトはあっても「嫌悪感」のような話題とならなかった、ということは、社会全体として「男の娘」という存在を受け入れる素地があるということだろう。

もちろん、このようなCMを見て「男が何を女々しい・・・」と、思われる方もいらっしゃったと思うのだが、むしろこのようなCMやドラマの演出を社会が受け入れている、ということに日本の独特な意識があるのかもしれない。
以前拙ブログでも取り上げたコトがあったが、「バンダナスカート」というスカートが若い男性の間で流行している、ということをエントリさせていただいた。
この「バンダナスカート」そのものは、スキニ―パンツのような細身のパンツの上に穿くスカートだったのだが、10年くらい前ならこのような「バンダナスカート」そのものの名前も違っていたと思う。
それが、女性の穿く「スカート」という名前を使っている点を考えると、外見的な部分での「性差」というのはずいぶん低くなってきているのかもしれない。

そしてそのような流行を受け入れる、社会文化を日本は持っていて、それが「クール(=恰好イイとか、おしゃれ)」と受け入れられるだけ、やわらかな社会文化ということなのかもしれない。