今日の夕方、速報として流れた「中国の新規ビザ発給停止」というニュース。
速報の時点では、中国の意図が分からない感じだったが、どうやら「新型コロナ」に対する日本の水際対策に対する、対抗措置のようだ。
日経新聞:中国、日韓に新規ビザ発給停止 コロナ水際対策に対抗
ご存じの通り、現在中国では新たな変異株の新型コロナが、大流行している。
大流行どころか、一部では亡くなられた方の火葬の列ができている、という話があるほどの状況のようだ。
「亡くなられた方の火葬の列」ができる、ということは感染者数は爆発的な状況になっている、ということだと考えた方が良いだろう。
このような状況の中、欧州諸国では厳しい水際対策を打ち出した。
欧州の中では遅かったドイツも、現在は厳しい水際対策をしているはずだ。
このような状況に合わせるようにして、日本も中国からの入国者に対して厳しい制約をつける「水際対策」を今月に入って実施する、と発表をした。
現在中国は「春節」を迎えている為、中国国内でも都市部から地方へと多くの人が移動している。
爆発的な感染の背景には、この「春節帰省」によるものと考える方もいらっしゃるようだ。
ただ「春節」によって、故郷に帰省する人達だけとは限らない。
実はこの三連休、名古屋では「名古屋春節祭」というイベントが、行われていた。
このイベントに参加された中国の方の多くは、日本に住んでいる中国の方だとは思うのだが、中国から日本にいる家族に会いに来日された方も少なからずいたのでは?と、想像をしている。
ということは、日本の「水際対策」実施前に、中国から日本に来た観光客もそれなりにいた、と考えるのが自然だと思う。
言い換えれば、既に変異した「新型コロナ」が持ち込まれている、と考える必要があるのでは?
一つ疑問に感じているのは、これまで「新型コロナ」は変異をし続ける中で感染力はある程度強いものの、重要化率は下がっていたはずだ。
ところが現在の中国で起きている状況は、「感染力も重症化率も極めて高い」という、印象を持ってしまうのだ。
このような変異というのは、これまでの感染症全般に言われてきたことと、随分違うような気がするのだ。
そこに、現在中国で流行している「新型コロナ」は、2020年から始まった大流行した「新型コロナ」の変異株なのだろうか?という疑問を感じてしまうのだ。
今現在の世界各国の対応は、2020年の今頃と同じような状況のような、既視感を覚えるからだ。
2020年の流行から、日本は「新しい生活様式」を継続し続けてきた。
今や「マスクを外す」ことそのものに、抵抗を感じている若い世代も多い、と聞くほど「マスクの生活」、「抗ウイルス対策の徹底生活」を続けることで、やっと昨年暮れに、この春から「(感染症)2類相当」から「5類」への変更というところまでやっと来た。
しかし、今現在の患者数や死亡者数などの情報が、大流行の地・中国政府から発表されない為、世界中の人たちが「中国に対して厳しい対応」をとることになっている。
今の状況では「(感染症)2類相当から5類への変更」は、振りだしに戻ってしまうだろう。
一部の厳しい水際対策を率先して行った、一部のEU諸国から遅れたとは言え、現在考えられる「水際対策」は有効だろうし、何より日本から中国への渡航を中国側が制限した、ということはメリットは大きいのではないだろうか?
2020年大流行した「新型コロナ」と、現在中国で爆発的に流行している「新型コロナ」は、単なる変異株なのだろうか?
流行の実態と合わせて、その点も中国政府に強く求める必要があると思う。