日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

「新型コロナ」の2類相当から5類へと変わる事で、生活も変わるのか?

2023-01-20 20:35:56 | ライフスタイル

昨夜から、岸田首相が「現在の新型コロナに対する2類相当から5類への移行を検討指示」という、ニュースが世間をにぎわしている。
日経新聞:コロナ、この春にも「5類」移行 岸田首相が指示

5類というと「季節性インフルエンザ」と同じ(医療)対応、ということになる。
これまでのように、「体調が悪ければ、最寄りの診療所(やクリニック)に行き、医師が直接診察をし場合によってはPCR検査や抗体検査を行う」というレベルに引き下げる、ということでもある。
リンク先の日経新聞Webには、わかりやすい「2類相当と5類」についての表があるので、詳細はそちらで把握していただく、ということになる。

このような政府の動きに対して、日本医師会からは「ワクチンやPCR検査などは、これまでと変わらず国の負担にすべき、という意見が出たようだ。
TBS News DIGITAL:日本医師会・松本会長、岸田総理にコロナ「5類」見直し後も公的負担継続を要望 

積極的に「新型コロナ」の陽性者を受け入れてきた病院は、ベッド数のようなハード面だけではなく、医師や看護婦の不足ということが、再三言われえてきた。
そのような病院に対して、政府は「補助金」を出してきた。
結果として、赤字続きであった病院が黒字化する、ということもあったようだ。
朝日新聞:コロナ補助金 病院黒字化 病床使用5割以下でも交付も 会計検査院 

この調査の対象となった多くの公立病院にとって、「新型コロナ」の感染拡大は経営という側面だけを見れば、良かったのかもしれない。
しかし、このような報道が出てしまったことで「新型コロナで生活者は苦しい思いをしているのに、病院が儲けるなんてどういうことだ!という、怒りのようなものを持つ人達がいることも、確かだと思う。
そのような生活者感情を考えれば、今回の医師会の要望は受け入れらるのだろうか?という、疑問を持ってしまう。

と同時に「新型コロナ」の感染拡大によって、「新しい生活様式」なるモノがすっかり浸透してしまった今、「5類になったので、屋内でのマスクは不要になります」と、言われたところでマスクを簡単に外す事ができるのだろうか?という、気がしている。
私のように「マスクをすると頭痛がする」という人にとって、マスクを外すことは歓迎すべき事ではあるのだが、マスクをする生活に慣れてしまった人の中には「自分の顔を晒す」ということに抵抗感を持つ人もいるのでは?
事実、昨年の春ごろ感染者が減った頃に「暑くなる前にマスクを外したらどうか」という、話題があった。
この時「マスクを外す勇気がない」とか「お化粧をするのが面倒くさい」などの理由で、「新型コロナが収束した後でもマスクを外したくない」という人達が、一定数いた。
人は一度見についてしまった「便利な事」を手放す事が難しい、ということなのだと思う。
おそらく、「新しい生活様式」の中で推奨された事の一部(例えば、体調が悪い時には無理をせず休むなど)は残り、生活で不便を感じるようになった行為が、ゆっくりと無くなっていくのだろう。
それで良いと思うし、国や周囲から強制されるものではない。
ただ「自分と違う」ことで、非難をすることだけは止めて欲しいものだ。