僕はびわ湖のカイツブリ

滋賀県の風景・野鳥・蝶・花などの自然をメインに何でもありです。
“男のためのガーデニング”改め

湖北のアール・ブリュット展 2016

2016-10-06 18:38:38 | アート・ライブ・読書
 アール・ブリュットに魅力を感じて、ここ何年かは県内で開催されるアール・ブリュット展に足を運んでいます。
アール・ブリュットというのは「芸術の伝統的な訓練を受けておらず、名声を目指すでもなく、既成の芸術の流派や傾向・モードに一切とらわれることなく自然に表現した作品」のことをそう呼びます。

時々、アール・ブリュットとアウトサイダー・アートとが混同されることがありますが、アウトサイダーという言葉はアール・ブリュットの本来の意味とは違います。
さて、「湖北のアール・ブリュット展2016」がアートインナガハマと同時に開催されていましたので、会場の長浜市曳山博物館伝承スタジオで見てきました。



作品は「絵」と「造形」になりますが、特に「造形」には心の奥底でいつか見た光景のような迫力を感じます。
「造形」作品は自然釉の焼き物で、細かい繰り返しの造形がされています。



会場に入ってすぐ思わず声を上げてしまったのが、「龍」という作品です。
2010年制作で260×260×460㍉と大きめで独創的でありながらも実在する生き物のようなリアルな感じが伝わってきます。



いかにもア-ル・ブリュットらしい作品と言えるのが、次の「キリンの山」という作品です。
401×420×565㍉とサイズが大きく、ある意味で草間彌生を連想してしまうかもしれませんね。



近江八幡市にボダレスアートNOMA美術館がありますが、そこでの展示会でも見たことのある作家さんの「サボテンのこども」。
刺のような突起物が全て顔になっているのが面白いですね。



最後は作品名は不明(無題?)です。
信楽の陶芸作家の方の作品です。



「湖北のアール・ブリュット展」のパンフレットには、『アール・ブリュットとは「光る作品」で、作品が光を放つから魅了される』と書かれてありました。
それぞれの作家の背景云々よりも作品から伝わる強い響きに惹かれてしまいます。


コメント
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