僕はびわ湖のカイツブリ

滋賀県の風景・野鳥・蝶・花などの自然をメインに何でもありです。
“男のためのガーデニング”改め

御朱印蒐集~大津市 石光山 石山寺~

2016-10-21 18:38:38 | 御朱印蒐集・仏像・磐座・巨樹・古墳・滝・登山
 西国三十三所巡礼は、約1300年の歴史を持つ日本最古の巡礼路だとされています。
奈良時代の718年に「大和国長谷寺の開山徳道上人が閻魔大王からお告げを受け、起請文と宝印を授り、この宝印に従って霊場を定めた」というのが起源のようです。

西国第十三番の札所となるのは石山寺で、琵琶湖から流れ出る唯一の河川の瀬田川(京都では宇治川、大阪では淀川になる)の畔にある伽藍山(標高239m)の麓にあります。
創建は747年、良弁僧正を開基として東寺真言宗の寺院として開山されたとされています。



良弁僧正は、奈良仏教・南都六宗の一つである華厳宗の僧で奈良の東大寺の別当(寺務を統括する僧職)にあった方ですが、東寺真言宗(京都の教王護国寺 東寺)の宗派の石山寺の建立に関わっているようです。
これは東大寺(華厳宗)と空海(真言宗)との関係がありそうな話ですね。
また寺院の伝承では、「聖徳太子の念持仏であった如意輪観音をこの地に祀ったのが始まり」とされていますので、聖徳太子・空海とのつながりもあるようです。



東大門は1190年に源頼朝の寄進により建てられたとされていて、淀君の寄進による大修復を経て、現在は重要文化財に指定されています。
門を守る仁王像は、作者・年代は分かりませんが、迫力のある仁王門となっています。

 

東大門をくぐると石畳の参道が続きます。
石山寺は「花の寺」と呼ばれることがありますが、桜の季節の参道はさぞや雰囲気があって綺麗でしょうね。



境内にはいつくかお堂がありますが、まず本堂へ参拝しました。
山の傾斜に沿っていますから、石段を登って行きますが、本堂の全景を見渡せる場所はなかったですね。





本堂は、滋賀県下最古の建築とされていて本尊の「秘仏 本尊如意輪観世音菩薩」が祀られています。
今年は33年ぶりの御開扉となっていますので、当方が次回を見ることは無理かもね。





この石山寺は、1004年に紫式部が新しい物語を作るために石山寺に七日間の参籠をした八月十五夜の名月の晩に、源氏物語の「須磨」「明石」の巻の発想を得たとされています。
そのため、石山寺本堂には「紫式部の間」が造られ紫式部の人形が飾られていました。



石山寺は、国の天然記念物の珪灰石(「石山寺硅灰石」)という巨大な岩盤の上にあるということで、あちこちに迫力のある巨石が見えます。
硅灰石は、石灰岩が地中から突出した花崗岩と接触し、その熱作用のために変質したものだそうで、、石山の名称の由来となっているようです。



珪灰石の岩盤の上に見えるのは日本最古といわれる多宝塔。
建立は1194年、源頼朝の寄進によるものととされ、日本三大多宝塔の一つになっているそうです。(他は金剛三昧院[和歌山]・浄土寺 [尾道市])



さて、参拝終了時間が迫ってきたので東大門へ向かう道すがら、面白いものを発見しました。
1mを軽く超える蛇の抜け殻です。生々しい感じ(ハサミがないと手では切れない感じ)がしましたので、この日の朝に脱皮したのかもしれません。



お寺に参拝した帰り道で蛇の抜け殻を見つけるとは何とも縁起が良さそうです。
こんな綺麗で大きな抜け殻を見たのも初めてだったかもしれません。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする