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それは太郎坊宮のある赤神山北峰へ登り「神体山」の頂上の磐座を拝むことでした。
赤神山は、山自体がご神体として信仰されていて、天狗の太郎坊が住む山として崇め祀られている霊山と呼べる山。
山には南峰と北峰の2つのピークがあり、南峰は太郎坊宮側の頂上となるため立ち入り禁止ですが、北峰へは登ることが出来ます。
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本来なら「成願寺」へと続く石段から740段の石段を登っていくわけですが、今回は体力温存のため参集殿近くにある中腹駐車場を利用してショートカットします。
従いまして今年は成願寺への参拝は諦め、この最初の石段登りは行っておりません。
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到着した時は小雨がパラついていて朝も早い時間帯だったこともあって人の姿は少なく駐車場にもすぐに入れましたので、さっそく残りの260段の石段登りを始める。
初詣の時期、この石段には毎年長蛇の列が出来ますが、雨の中長い石段登りをしないと参拝できない太郎坊宮参拝を躊躇われた方が多かったのかもしれません。
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石段の近くには十二支の石造が並んでおり、「子(子授)」の石像。
子年は、新しい生命が種子の中に萌し始める状態だといいますので「子授」と御利益の言葉が彫られているのでしょう。
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参集殿から鳥居を抜けて石段を登ることになりますが、登っていく人が少ないためすぐに登りきれる。
この鳥居から上は“表坂”を進んで「夫婦岩」から「本殿」に行って参拝し、“裏坂”を下りて「地主社」「一願成就社」「七福神」「不動尊」を経て「絵馬殿」へと戻ることになる。
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石段の途中にある「龍神舎」の横に赤神山北峰への登り道はあるが、まず手水で心身を清めて本殿への参拝を行う。
龍神舎は岩の窟の部分に設けられており、奥には竜神様が祀られ手水の龍の吐水するにも勢いがあって気持ちが良い。
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龍神舎から「愛宕社」「稲荷社」「二見稲荷社」の祠を越えると、「夫婦岩」の巨石へと到着する。
山側にある岩を“男岩”、谷側にある岩を“女岩”といい、高さは数十mあり、幅80cmの道が約12m続く。
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夫婦岩は“”この岩の間を通って参拝する者は、即座に病苦を除き諸願が成就するが、悪心あるものは岩に挟まれる”との戒めの場となっている。
人の列を待つこともなく夫婦岩の間を進めるのはありがたいことで、やはり神社仏閣は早い時間に参拝するものだと実感する。
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夫婦岩を抜けて振り返ると“女岩”の巨大な岩肌が見える。
この岩の上に赤神山の南峰があるのであろうが、そこは神体山の神の領域となる。
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初詣に太郎坊宮へ参拝に来た時に楽しみにしているのは、この場所から見る真っ赤なタマミズキの実の美しさ。
蒲生野を見下ろすこの位置からでないとこのタマミズキは見えず、冬の殺風景な景色に鮮やかな紅の色を添えている。
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“裏坂”には各所に七福神の石像が祀られており、中でも興味深いのは弁財天が祀られている下にある「鎮魂窟」の祠でしょうか。
鎮魂窟の中で修行や瞑想が出来るようではありますが、古神の儀式の心得が必要になるといい、とても入れる場所ではない。
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「お百度道」には太郎坊の「天狗像」が祀られており、これから登る赤神山北峰への往路復路の安全を祈願する。
登り口へはもう一度手水舎まで戻らなければいけませんので、絵馬殿で販売している甘酒を飲んで休憩です。
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絵馬殿の辺りには縁起物の販売所や麺屋さん、今回は買わなかったけど大好きな「太郎坊だんご」などのお店が並ぶ。
縁起物である十二支の土鈴の子年をまだ持っていなかったため、紅白・福寿の土鈴をここで買う。
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太郎坊宮(阿賀神社)を一通り参拝している間に話が長くなってしまいましたので、赤神山北峰の話は次回にさせていただきます。
赤神山北峰は350mの低山でしかも中腹からのスタートでしたので簡単そうに思えますが、登るとなるとそれなりに辛いもの。
とはいえ頂上の眺望は良かったですよ。...続く。
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