hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

政治家と技術屋

2006年05月26日 | その他
「政治屋」というと理想を失ってしまった「政治家」を表し、一種の蔑称として悪い意味で使う。本来の政治家とは、広い視野、高い理想、そしてなにより哲学を持つべきなので、一家をなすと言う意味で「家」という字を使うのであろう。

ただし、社会構造が複雑化していて、官僚が権益確保に汲々としている現在、小泉首相のように丸投げで、結局官僚に骨抜きにされてしまうのでなく、具体的政策を立案、議論できる政治屋も必要になっているのかもしれない。

一方、「私は技術屋で、・・・」というと技術の世界に埋没しているので、他の世界のことは知らないと、ちょっと恥ずかしげに、しかし誇りをもって言うことが多い。
技術屋はその分野だけを深く掘り下げるのが理想とされ、今でもむしろ世間一般の雑事に疎い方がその道を極めているように思われる場合が多い。

いい加減な技術評論家は多いのだが、技術が専門にますます細分化していく現在、広く技術全般を知り、技術の有るべき姿、技術の根源を極める人々はもう生まれないのだろうか。そもそも「技術家」という言葉はない。
コメント
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